「僕」と「母」の2つの「ナポリタン」
日本うまれのナポリタン。簡単に作れて誰しもが1度は食べたことあるはず!
今日は母が僕のナポリタンを食べた時のお話です。
改めて食に対する考え方を学ばせてくれました。
少しだけ、あなたの時間をください。
↓↓↓ レシピはこちら ↓↓↓
【材料 1人分】
スパゲッティ 100g
玉ねぎ 1/4個
ピーマン 1個
ウインナー 2本
マッシュルーム 30g
ケチャップ 75g
牛乳 大さじ1
ウスターソース 小さじ4
バター 10g
【作り方】
3.スパゲッティは自分のタイミングで茹でてください。(お湯には1%の塩をする)
ーこれを食べてる時の会話がここからー
僕はイタリア料理を専門とする元プロの料理人です。今は料理家として、家庭料理にプロのテクニックを落とし込んだレシピを発信しています。
たまに出張料理を依頼されることがあり、主にホームパティーで腕を振います。
今日のナポリタンも大変好評の自慢の一品で、自信を持って母とのランチに作りました。
母「ちょっと濃いね」
僕「え・・・?」
僕は以前の職場の影響もあり、ワインに合う料理が得意です。必然的に味が濃くなりがちなので、調整はしました。
それが母にはまだ濃いとのこと・・・
我が家は昔から薄味で、素材の味を食すといった感じでした。そのおかげで、今の僕の繊細な味覚があります。
しかし、修行時代によく味が薄いと先輩から指摘されていました。
ー万人に100%受ける味なんてないー
その人が幼少期からどこで育ち、何が好物で、何をよく食べていたのか。今日の体調は?気温は?気分はどう?
様々な要因が重なり、今日の味覚が形成されています。
自分にとっては100%美味しくても、他人には70%、もしくはそれ以下、それ以上かもしれない。
今回の場合だと、20代の男性と50代の女性。これだけでも全然違う。
日々レシピを開発する中、本当に美味しいものとは何か。結局の所それは作り手ではなく、食べ手が決めることなんだ。
日々、「美味しいレシピを作らなきゃ!」と、
躍起になっていた僕への母からのメッセージだったんだろうと思います。
食べ手に寄り添い、作るものを考え、材料や分量を調整していく。
やはり、僕の料理の師匠は母です。お袋の味に勝るものなし!
何か料理人として忘れていたものを思い出させてくれた、そんなある日の食卓のお話でした。
これだから料理はやめられないんです。
↓母からOKをもらったソースの配合↓
ケチャップ 50g
牛乳 大さじ2
ウスターソース 小さじ1
最後までお読みいただき、ありがとうございました。