『メンタル脳』読んだら脳にありがとうって気持ちになった

なぜ私たちは生きているのか
なぜ感情があるのか
なぜ幸せを追い求めてはいけないのか

先に書かれた『ストレス脳』を中高生向けに分かりやすく書かれたのがこの本

『メンタル脳』

スウェーデンでは4000校に無料で配られ、20万人の中高生が本を手にしている

そこまでして10代の若者に伝えたい事とは一体何なのだろう

脳が最優先にしてる事とは？

脳が何よりも最優先にしている事は『とにかく生き延びること』

『幸せになる！』とか
『楽しく暮らす！』
なんてのは二の次なのだ

脳は私っていう人間が危ない目に遭わないように、ちゃんと生き延びるように
『感情』を駆使して行動させている

不安も、恐怖も全部
私を守る為なのだ

なんか…なんだか…
脳に感謝の念が湧いてくる…

心臓が動くように
胃が消化するように
脳も私の為に必死に働いてくれてんだね

実は脳はまだ現代に進化が追いついてないらしい(確かにここ100年くらい環境変わり過ぎたね人類は)

まだ人間はサバンナみたいな危険な場所で生きてるって勘違いしていて

なので、ちょっとした事でも
『命の危険やぁぁーーー！』って警告を出す

実際は命の危険じゃないのに、である

昔は集団生活から追い出されたら
それが死に繋がったんだけど、

今は別にそんな事ないのに

コミュニティから自分が追い出される事がまるで死に繋がるみたいに恐怖を感じる

これは仕方ない、脳が『やばい！こいつ死ぬかも！』って勘違いしちゃってる

妊婦さんが、気分が落ち込んで外に出たくなくなるのも脳が
『外は感染症の危険もあるし危ないからあんまり出歩いて欲しくないなー、落ち込もうか〜』って落ち込んで引きこもったり

とにかく安全に生き延びてほしいが故なのだ

つらい思い出やトラウマがなかなか忘れられないのも、脳が『もう2度と同じ状況に陥らない為にすぐに対処できるように』鮮明な記憶として残しておく

これも生き延びる為に

幸せは追い求めるもの？

狩猟してた頃って誰も『幸せ』とか『充実した生活』とか追い求めてないね、きっとね
とにかく獲物捕まえて生きていかなきゃならんのだから

そして『幸せ』なんてのは
私達が行動を起こすための『ご褒美』でしかないので
ずっと続くものでもないし
生きていくのに必要不可欠でも無い
それを脳はちゃんと分かってる

全ては生き延びる為なので
私メンタル弱いのかな
おかしいのかな
甘えなのかな

全部違う
脳が過保護だから、色んな感情を駆使して危険から逃げるように仕向けてる

生き延びる為なら手段を選ばないのだ
例え負の感情だらけにして悲観的になったとしても
脳にとってはそれが自分を生かすための手段だと判断してのことみたい

私の感覚として
脳＝心
に近い感じだったんだけど
脳も心臓も肝臓も胃腸も全部一緒で
人間をなんとか生き延びさせる為に
機能してるだけなんだなぁって
脳が特別なものじゃなくなったというか
適応できてない部分もあるし
それすら愛おしい

脳は今日も任務完了

今日もちゃんと生き延びたね〜
任務完了〜お疲れっした〜おやすみ〜

って脳が毎日言うてたら
いやいや今日は家でずっとゲームしてただけやん。ってあまりにも外の世界分かってなさすぎてかわいい

私の脳は多分結構進化してそうで、危険信号が鈍りまくってるから注意力はかなり欠落してるっぽいし、本当に命が危険な場面でもボケっとしてそうで心配
多分サバンナではすぐにライオンとかに食べられてるマヌケだと思う( ＾∀＾)
サバンナじゃなくて良かった〜