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念願の商業施設出店。多彩な挑戦の足掛かりにしたい  ~アジア多国籍料理店「リトルタイガー」~

【店舗開発事業インタビュー】
ぐるなびが、“食”による賑わいの場を創出することを目的に、商業施設の飲食エリアにおいて、コンセプト設計から飲食店誘致、フロア運営まで総合的にプロデュースする「店舗開発事業」のご紹介をいたします。
第4弾は、名古屋にあるアジア多国籍料理店のエピソードをご紹介します。

2022年、名古屋市中区の商業施設「Maruei Galleria(マルエイガレリア)」にオープンしたフードホール「GURUNAVI FOODHALL WYE(ぐるなびフードホール ワイ)栄」。「大人が食事もお酒もカジュアルに楽しめる」をコンセプトに、ハンバーグや天ぷら専門店、居酒屋や韓国料理店など多彩なジャンルの7店が軒を連ねています。その一角に2023年12月、アジア多国籍料理店「リトルタイガー マルエイガレリア店」が出店しました。

GURUNAVI FOODHALL WYE 栄 オープン時の様子

リトルタイガーは2016年、名古屋・米野駅から徒歩8分にある古民家を改装した店舗。木のぬくもりあふれる外観と、アジアンテイストな雑貨やビール瓶がずらりと並ぶ店内はゆったりと時間が流れていくような、不思議な居心地の良さがあります。「40~50年ほどやっていた喫茶店が閉店し、空いたところに入らせてもらったんです。アジアっぽい雰囲気が合うだろうなとピンと来ました」と語るのは、オーナーの赤星賢一さん。同店の料理開発や運営全般を担っています。

看板メニューの「タイカレー」

看板メニューは、タイカレー。もともと経営していたイタリアンレストランのまかないとして、当時のシェフが作ったタイカレーに衝撃を受けたことから「このカレーで店をやりたい!」と思い立ったそう。加えて、当時はパクチーブーム真っただ中だったことから、アジア料理全般に興味を持ち始めました。

アジア料理の調理は当時未経験。他のジャンルに比べてかなり難しかったそうで「研究のためにタイに行きましたが、屋台などで食べる本場のごはんはちょっと合わなくて(笑)。とはいえ、本場の味をちゃんと知った上で日本人の舌に合うにはどうしたらいいのかと考えることができました」(赤星さん)。食べ歩くうちに、同じメニューでも店によって味付けが大きく異なっていることに気づきます。「材料さえ合っていれば、自由度は比較的高い」(赤星さん)と考え、半年ほどでオープンにこぎつけました。
店のモチーフキャラクターは、そのかっこいい風貌から虎と決めていたそう。お店がこぢんまりとしているところから「リトルタイガー」と名付けられました。当時はまだアジア料理を扱う店が少なかったそう。ネット検索でも比較的上位に表示される状況も追い風となり、地元の人に愛される人気店へと成長しました。赤星さんの狙い通り、ちょっぴり辛めなタイカレーは店の名物メニューに。「実は特別な材料にこだわっているわけでもないんです。辛さのバランス調節がうまくできているんだと思います」(赤星さん)。

2024年で8年目を迎えるリトルタイガー。店舗拡大を考えていたところに、GURUNAVI FOODHALL WYE栄への出店打診がありました。赤星さんいわく「商業施設に出すことはかなり魅力的だったので、お話をいただいたときは前向きだった」そう。同時に「とはいえ、本当に実現できるかというのはまた別の話だった」。家賃などの経費捻出に、人員の確保。半年ほど悩んだ結果、「やりたい気持ちが強かったので、挑戦してみよう」と出店を決意した。

2号店であるマルエイガレリア店には元の店舗から主力のタイガーカレー、エビを卵とじしたクンパッポンカリーや王道のパッタイなど人気のメニューをピックアップ。さらに、「もっと気軽にごはんを食べてもらいたい」という思いから、独自メニューとしてサラダやデザートが付属したランチプレートを提供しています。

鶏もも肉のチリソース炒め「ガイヤーン」のランチプレート

商業施設内ということもあり、路面店とは異なる客層。新規のお客様や若い世代が増えている印象だそう。「今は食事メニューが30種類ほどありますが、お客さんの傾向を掴んできたのでもう少し厳選したいですね」(赤星さん)。赤星さんは名古屋出身。生まれ育った土地だからこそ、中心地での出店は感慨深いようで「そもそも出店自体が難しい場所。周りからは『よく入れたね!』と声を掛けられることも多いです」(赤星さん)。

現在はリトルタイガーの2店舗に加え、アーモンドミルクを使用したクレープを販売する「crepe△FIKA」も手掛けている赤星さん。今後の展望は、やはり引き続き店舗の拡大。「アジア多国籍料理だけでなく、リトルタイガー本店の休業日に間借りする形で経営しているcrepe△FIKAもいずれ独立した店舗を持ちたい」(赤星さん)。商業施設での挑戦は、大きな経験値になりそうです。

(編集後記)
アジア料理に未経験から挑戦し商業施設への進出を果たした赤星さん。今後の店舗拡大も期待されます。当社の「店舗開発事業」では、今後も「食でつなぐ。人を満たす。」というパーパス(存在意義)を経営の基軸に、商業施設様のニーズに合わせて様々な出店パターンを取り入れながら、飲食店の皆様とともに食を通じた賑わいの場の創出を目指していきます。

【店舗情報】
リトルタイガー マルエイガレリア店
住所:〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄3-3-1 マルエイガレリア3F
電話番号:050-5488-5259

【「GURUNAVI FOODHALL WYE」について】

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