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「私は私のことが好き!」

みなさんは「私は私のことが好き!」と声に出した経験はありますか。
子育て世代の方はそういった表現を幼少期に学ぶ機会は少なかったのではないでしょうか。


モンテッソーリ教育では、子どもには「自己教育力」があると考えます。
この考え方は、子ども自身の能力を信じ、尊重することを意味し、自己肯定感の基礎となります。

日々の活動の中で、子どもたちは自分の力を信じて成長していくのですが、大人が意図的にきっかけを作って自分自身を大切にすることをリマインドすることもあります。
今年の春に子どもたちにこんな歌を紹介しました。


*I LOVE MY BODY by Mother Moon



”I love me everyday”と自分自身を大切にしている真っ直ぐな歌詞がとても印象的です。
オリジナルの曲がギターだけで歌われていることもあり、子どもたちもとても優しい柔らかい声でこの歌を歌うようになりました。ワークを片付けている時、昼食の準備をしている時など色々な場面で子どもたちが口ずさむのを微笑ましく見ていました。

この歌がクラスで紹介されてから数ヶ月経ったある日、ワークサイクルの時間に鏡の前に立っている子を見かけました。少し様子を見ていると、この歌を鏡の前で歌っていたのです。自分の姿を見つめながら優しく自分に歌いかけている姿に言葉には表せないような感動を覚え、鳥肌が立ちました。

自己肯定感、自尊感情の重要性が叫ばれている今、みなさんはたくさんの場面で「あなたはとても大切な存在だよ」というメッセージを子どもたちに伝えていると思います。

しかし、それだけではなく、「子どもたち自身が自分を大切に思い、大事にできる姿勢」を育んでいくことが、子どもたちのこの先の人生に大きなプラスの影響をもたらすのではないでしょうか。


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