「メルヘン殺し」感想まとめ―アリス・クララ・ドロシイ・ティンカーベル―
こんばんは!
笹パンダ🐼🐾です!
この度、小林泰三先生のメルヘン殺しシリーズ読了しましたので
感想を書いていきたいと思います
あらすじ以上のことを書く場合には注意書きがありますので
ご安心ください👌
いやー面白かった!!
小林先生がご逝去されているため、このシリーズは4作品目までですが
「ティンカー・ベル殺し」の解説にて少し先の展開に触れられております。
第1作目「アリス殺し」
初めて読んだ時の衝撃ったらもう…‼‼
最後までページをめくる手が止まりませんでした!
(少々グロい描写があるのでそこだけ注意です…)
間抜けな蜥蜴🦎のビルと登場人物達の会話が楽しく、
ビルならではの常識に囚われていない(?)発言にホッコリしたり、ハラハラしたり、ちょっぴりムカッとしちゃうことも…
ミステリーとファンタジーという一見混ざりにくそうなジャンルですが
どちらの要素も楽しめつつ、謎が解けたときの驚きがたまらないです~!
第2作目「クララ殺し」
この作品からはアリスに代わってビルが主人公になります。
個人的に2作目がミステリーのパズル要素が多めかなと思いました。
登場人物が盛りだくさんで横文字の方が大勢いらっしゃったので、
覚えるまではメモを作ってちょくちょく確認してしていました(^_^;)
でもそのかいあって謎解きは楽しかったです‼
巻末ではもとの童話であるホフマンさんの作品についても書かれているので
世界観によりどっぷりと浸かれますのでぜひ…‼
第3作目「ドロシイ殺し」
(ドロシイ殺しの本筋のネタバレはありませんが、少々内容について触れているのでまだ知りたくない!という方は
__で区切っていますのでそこを飛ばすことをオススメします!)
この作品はシリーズの中でもメルヘン感というかファンタジー要素がつよめでした。
蜥蜴ならではのビル感じ方、考え方に似てるキャラクターなんかも登場してきて会話シーンはいつも以上にてんやわんやに…
改めてビルのいる世界と井森が過ごしている、いわゆる私たちの日常との乖離を感じました。
結末には思わず、「え!いや、常識が違いすぎて…⁉」となってしまった…
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まずこの作品には小林先生の他の作品の人物が登場しています。
「玩具修理者」と「人獣細工」の2作品の登場人物です。
私はどちらも未読なまま本作を読んだのですが、それでも楽しめました👍
もちろんあの2作品を読んでいたら…!とは思いましたね
(ちなみに人獣細工の方は読了しました…へへ…
玩具修理者、どこにあるの(´;ω;`)読みたい!)
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第4作目「ティンカー・ベル殺し」
この作品は個人的にアリス殺しの次に好きです…!
4作品の中でも特にキャラクターに感情移入していました、
そして終盤はほんとに読むことをやめられなかった…
なにを書いてもネタバレになってしまいそうなのでこの辺にしときます;
シリーズ全てを読み終って、巻を重ねるごとに世界観にずぶずぶと入り込んでいってしまいもう1週しました…
(シリーズものあるあるな気がする)
冒頭にも書きましたがメルヘン殺しシリーズの先の展開については4作品目に書かれていますので、
それを噛み締めながら余韻に浸るのがおススメです…
というかそうなってしまう…
ダークミステリーが好きな方にはたまらない作品ですので是非読んでみてください‼‼