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Sauna
2021年、初のブログがこのタイトルになるとは思ってもみなかった。行元です。
長くなりますが、一言でまとめると「私はあの時、服を脱いでサウナに入るべきだった」という話を書きます。
(経緯)
ー2014年6月、私はFinland Helsinkiに。
その年は、ムーミンの作者トーベ・ヤンソンの生誕100年。街中には、アニバーサリーの展覧会ポスターが。
この時期、GLOCAL CENTERは設立1年強。セクターの垣根を越えた実践的な教育システムを実現するため、京都の連携大学の先生方と、欧州数カ国の産学連携の先進事例リサーチに。その一環で、Aalto大学、フィンランド教育省等へ。同国が起業大国と言われるプロセスや所以を学び、会う人たちの考え方、人の交わりをデザインするファシリティや体制、あらゆるものが有機的多面的に余白を残しながら整えられていたことに驚愕した。ノキア衰退等のピンチを生かした国をあげてのしなやかな転換、新たな風に触れ、日本の今と世界からみた日本を突きつけられた。
教育のあり方、今後グローカルとしてどんな役割を果たし、どうあるべきか?どんなコンセプトで、どんな仕組みで日本、とりわけ京都の文脈に準えてアクションしたいか?を、できる限り長期的な視野で考えようとしていた。
そして、当時の私はFinlandと言えば、第一に教育そして、ムーミンが浮かんでいた。(...イメージが乏しい。実際、ムーミンの愛され方からそれを感じさせられた。サウナは真ん中には無かった)
その後、仕事ではなく自分のフィールドワークとしてFinland発スタートアップイベントの祭典Slush Tokyo(2017)に足を運んだり、この年の優勝者は点字のスマートウォッチを開発(dot)とにかく感動したから「感動しました」だけ伝えたのを覚えている。
また、同僚の肥後さんと京都でAalto大学とのコラボのワークショップに参加(2018) 。ここで学んだフレームワークや繋がりは、その後生きた学びに。こうして、振り返ると日本にいても大きなインパクトと影響を受け続けてきた。
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![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42161890/picture_pc_30d6e7e7bc4c8e19f4d922f271ae6833.jpeg?width=1200)
(大学のタスクについて、めっちゃシンプルにいいこと言ってて感動した。 )
そして、やっと本題なのですが、また私は丸6年かかって更に色んなことが腹落ちした。
なぜなら、サウナ🧖♀️にハマってしまったからだ。
この年末年始、大分豊後高田市在住の元同僚であり大切な友人Hasumiを訪ね、laptopを持たず2人で適当に気ままな旅をしている。ルーティンは、朝YOGAと2時間温泉。そこにはサウナも。彼女の仕業で、冷たくては入れなかった水風呂にも入れるようになってしまった。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42163022/picture_pc_a077798095cf043a12735a5c6a6bf119.jpeg?width=1200)
脳も身体も両方ハックされた感覚。
というのは、身体的なものだけではなく、Aalto大学の由来でもある建築家Aaltoとの衝撃的な再会を果たしてしまったからだ。彼女のサウナ好きの仲間からの話で、実は彼が90年前から<文化的な>公衆サウナ構想をしていたことがわかった。
まだうまく言語化できないけれど、今が、大切にしたいことのいろんな要素と点が繋がり、立体的に面に広がっていくなるような感覚に。フィンランドのまちづくりや文化、人びとが交わり、起業家たちがideationする空間、サウナ。色んなことが自分がサウナという余白を体感して、今やっと有機的に結びついてきた。もっと知りたくなった。ここでideationしてあの国から色んなものが生まれたのかと。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42163834/picture_pc_2a1c71c03cc21023c1bdd47b8739f3a1.jpeg?width=1200)
(パラパラした本)※ちゃんと読みますまた。Aaltoは90年先の街を見据えたVisionを携え、地元紙のコラムをジャック。自分の先進的な構想を現行の市政への批判も交えながらセンセーショナルに広めていたそう。それらは、やっと今の時代がおいついたと言われる程新しいものだと。
2014年、Aalto大学構内を案内してもらっていた時「ここで会議もするんだよ〜」と、Aalto大の先生にサウナの部屋を見せてもらった。(写真はまた発掘します)
「へー!」で終わったわたし。
当時の私は、サウナはただ熱くて退屈で、おじさんものだと思っていた。...Start up Saunaの取り組みや活動も聞いていたにもかかわらず!!サウナのガウン着ながら話してる場面も紹介してもらったのに。
なぜ好奇心と行動力が唯一の売りの私は、やってみなかったんだろう?
「私はあの時、服を脱いでSaunaに入るべきだった」
その人の靴に自分の足を突っ込んでみないと、その立場にならないと分からない、見えないことがある。
憶測はなしにして、先入観なく、まず出来得ることは実践。できる限り追体験をしてから、頭だけではなく身体性を伴って全体性を理解したい。まちづくり、紡いできた住民文化が効能だけではなくソフトパワーとしてのサウナにまで発展していることを考えるだけで震えた。
私は、実際やってみて色々気づいた。見えてきた。これは個人のあり方、組織のあり方にも応用したい。
起こるべき時に、起こるべきことが起きている。と、信じているけれど、なるべく真理や大切なことは"気づける" "受け取れる"状態の私でありたい。
ことしも、よろしくお願いします。
laptopなくても書き残したいことは書くんだな、これも発見。
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42167079/picture_pc_63a2326b5c24bd470e58fb6ab8cb907b.jpeg?width=1200)
さいごにHasumi、ありがと。
LOCALを、discoverしていくとどんどん世界に繋がる不思議。これからも新しい世界を、色々教えてね。