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【CADL】 個別性と個性の違いについて
CADLの対話を通して、個別性と個性の違いとは何かが論点となりました。現時点での一つの解釈を文章としてまとめました。
個別性とは
個別性とは、本人固有の外面的で客観的な特徴や要素を指します。例えば、性別や年齢、身長、体重、病歴など、他者と区別するための識別可能な情報が挙げられます。これらは社会や環境の中で共有しやすく、数値化や比較が可能であり、特に医療や社会的区別の場面で用いられることが多い特徴です。個別性は、本人の存在を認識し、他者と区別するための基本的な基盤となります。
個性とは
一方、個性とは、本人の内面的な特徴や性質を指します。価値観や信念、感情、独創性など、自己の内面に根ざしつつも外部に表現される要素が含まれます。例えば、趣味や思考パターン、行動様式、さらには個性的なファッションセンスなどがこれにあたります。個性は、時間や経験を通じて成長し変化するものであり、本人らしさを形成する重要な要素です。
個別性と個性の違いの整理
個別性と個性の違いを整理すると、個別性は外面的で客観的な視点から見える特徴であり、比較や識別が容易です。一方で、個性は内面的で主観的な特徴であり、他者と異なる独自性や創造性を重視します。個別性は比較的変化しにくい要素で構成される一方で、個性は経験や成長によって変化するものです。
本人らしさ、ケアマネジメントに活かす
両者は互いに補完的な関係を持っています。個別性が本人を他者と区別するための「存在の特性」であるとすれば、個性は本人人らしさを形作る「表現の特性」といえます。たとえば、「背が高い」という個別性が、「バスケットボール選手」という個性を形成する基盤となるのかもしれません。このように、個別性を理解し、それを個性に繋げることで、本人人らしさをより深く捉えることが可能となります。
特に、ケアプラン作成や支援計画の場面では、この2つを明確に区別することで、「本人らしさ」を具体化し、より適切な支援方針を検討することができます。この視点を活かし、個別性を尊重しながら個性を引き出す支援を行うことが重要です。
以上が、個別性と個性の違いに関する整理と考察です。いかがでしょうか?
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