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【本】天才を殺す凡人

積ん読ばかりだった最近ですが、買った本の一気読みを始めています!その中から、今日はこちらをご紹介します。

『転職の思考法』を書いた北野唯我さんの2冊目。Amazonベストセラーになっています。

「天才を殺す凡人」とは、なかなか刺激的なタイトル。の割に、実は何についての本なのかよくわからないのも事実で、まずは読んでみた形ですが、この本のテーマはずばり「才能の活かし方」!これは皆さんにも役立つところがあると思います。


以下に印象的だったことと感想をまとめます。良かったらお読みください ^^


●印象的だったこと3つ

1 人生は配られたカードで戦うしかない

こちらスヌーピーの名言だとのこと。飼い主のチャーリー・ブラウンから「君はなんで犬なんだい?」と聞かれたスヌーピーが「なぜ犬かだって?仕方ないだろ、人生は配られたカードで勝負するしかないのさ」と答えたというエピソードに絡めて書かれています。

著者いわく、人生は、配られた才能で戦うしかない。大事なのは、自分に配られたカードが何かを知ること。そしてそのカードの使い方を知ることだ、とのこと。

そして、もっと大事なのは、自分に配られたカードを世の中に出し続けることだ、と続きます。たとえ、人生がうまくいかなかったり、いろいろな勝負に負けたとしても、カードを出し続けることで才能は絶対に磨かれて、過去最高の自分に出会うことができる、と。


2. 凡人(普通の人)にとっての最強の武器は「自分の言葉」

大人になるにつれ、私たちは「他人が作った言葉」や「誰かから借りてきた言葉」をしゃべることが増えてしまう。つまり、自分の腹から出ている、本心・本音の言葉ではないことが増える、ということ。

もちろん社会に出るに当たってそれを使いこなせることも大事だけれど、人の心を動かすのは、「自分の言葉」。特に仕事の場面ではついついカッコ良く聞こえるように喋りそうになるが、そういう言葉を一切使わずに仕事の話をする。そして自らのありのままを白状する。そうすると人の心をも動かすことができる、とのこと。


3. あなたの中にも「天才」がいる

世の中の、天才中の天才というのは別として、誰の中にも少なからず天才がいる。才能があるかないかばかりにフォーカスしがちだが、「持った才能を活かす」ことが何よりも大事。

自分の才能を活かすためには「自分に合った武器」を手にして、「ストッパー」を外すこと。自分の才能を信じて、最高の自分に出会えるようにすることが大事。


●感想

ここではまったく触れていませんが、本書では「天才」「秀才」「凡人」という3つの区分けをベースに話が進みます。だから私も含めて一般的な読み手は「自分は、はて、どれに当たるのだろう?」「私はやっぱり凡人かな?秀才かな?」のような目線で読み進めることと思います。

ですが私が面白いと思ったのは、上の3. にも書いた「あなたの中にも天才がいる」と言うくだりです。私は凡人だから、、、というように自分を卑下する思いになりそうなところを、「誰の中にも少なからず天才はいて、自分の才能を最大限生かすかどうかが最も大事なことだ」とまとめてあるところが希望的で良いなと感じました。


あと、これまた全くここでは触れていないのですが、世にある組織の「人間関係」を読み解くための考察が多くあり、普通に読み物として面白いです。

起業して会社が生まれ、徐々に拡大していくにつれて、どんな人がどう必要なのか?天才肌のカリスマ起業家の行く末はどうなるのか?など、なるほどなぁと思えるような話がちりばめられています。


以上、もし興味を持ったらぜひ読んでみて下さい ^^  ストーリー仕立てなので、サクサク読めると思います!


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