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100記事調べてわかった、良い回答をひきだす「社員インタビュー」の共通点

こんにちは。グローバル・ブレイン(GB)で情報発信を担当している岡本です。

独立系ベンチャーキャピタル「グローバル・ブレイン」の公式noteでは、スタートアップで働くビジネスパーソン向けに幅広いナレッジを発信しています。

今回は、採用活動の定番コンテンツ「社員インタビュー」のナレッジをお届けします。

人気記事100件の共通点を調べてみました

「応募につながるような社員インタビューにしたい」と思う一方で、「どういう質問をすれば会社の魅力が伝わるのかわからない」と悩む人事・広報担当の方も多いのではないでしょうか。

2022年9月現在、note上で「#社員インタビュー」のタグがついている記事はなんと3,200件にも上ります。

わからないことは先人に学ぶのが一番。以下の条件でnote記事100件を調査してみました。

  • 「#社員インタビュー」のタグがついている

  • 「定番」または「人気」のページに載っている

それぞれに共通する内容や、良い回答を引き出せている質問の仕方などについて独自に考察していきます。

リサーチした記事のリスト

定番・人気なインタビューに共通する質問

定番・人気のインタビューには、以下の3つの方向性の質問が含まれていたことがわかりました。

それぞれについて説明します。

①社員の解像度を高める質問(89/100記事)

まず入社の経緯や仕事のやりがいなど、インタビューを受けている社員自身の思想やバックグラウンドをたずねる質問が多く見られました。

質問例
入社の経緯は?/印象に残っている仕事は?/仕事のやりがい、モチベーションは?/スランプや苦戦をどう乗り越えたか?/メンバーと意見が対立したときにどうしているか?/(自社プロダクトにまつわる)おすすめのxxxは?/仕事だけでなく、人生で大事にしていることは?/どんなビジネスパーソン、上司になっていきたいか?

②職種やチームの解像度を高める質問(70/100記事)

次に、その社員が担当している職種や、所属しているチームのことを聞く質問が7割ほどの記事に見られました。

①とは異なり、個人が主語になるのではなく、その企業のチームや担当するロールが主語の質問です。

質問例
xxxのチームでは具体的にどうやって仕事を進めているのか?/xx部の技術環境はどうなっているか?/xxxという役職は未経験の人でも活躍できるか?/xxxという前職の仕事はいまの働き方に生かされているか?/xxxという職種にに向いている人、向いていない人は?

③会社の解像度を高める質問(49/100記事)

最後に会社自体のことをたずねる質問です。会社のカルチャーや将来の事業計画に絡めた質問などがこれにあたります。

「今、xxx社に加わることで得られる醍醐味は?」など、その企業だからこそ得られる経験などについても含まれます。

質問例
今、この会社に加わる醍醐味は?/この会社だからできることは?/今後の会社の課題は?/今後の成長戦略は?/どんなカルチャーをもつ会社か?/なぜあなたのポジション、組織が必要になったのか?

「定番」や「人気」に入っている記事であっても、取りこぼされがちだったのが③の「会社の解像度を高める質問」

インタビュー対象者の経歴や考え方に加え、会社が目指す未来や課題などまで深堀りした記事を読むと、読者としても理解が進むと感じることが多かったです。

良い回答を引き出す“一歩踏み込んだ”聞き方

社員の方から特に良い回答を引き出せている質問にも共通項があることがわかりました。

それは「読者(≒求職者)が知りたい話を具体的にするために、一歩踏み込んだ聞き方をしている」という点です。

①〜③について良い質問だと感じた「Good Question」についても紹介していきます。

①社員の解像度を高めるGood Question

「仕事で意識していることはなんですか? それをどう実践していますか?
「ジョブチェンジをされましたが、前職のxxxをし続けたいという欲求はもうありませんか?
「xxx社の総務はルーティンをはみ出して動くこともありそうですが、その原動力はどこから来ていますか?」

単に「あなたが仕事で意識していることは?」と聞くだけではなく、それを実際にどう行動に移しているのかまで深堀ることで、その方の仕事に対する姿勢をより鮮明にイメージできる内容になると感じました。

②職種やチームの解像度を高めるGood Question

「“顧客に向き合っている”とは具体的にどういったアクションをしているのですか?
xxxという目標は一般的なようにも聞こえるのですが、他社とは違う点があるのでしょうか?」
「xxxチームの役割は、xxxがローンチされて以降、どのように変化しましたか?

社員の方に業務内容やチーム目標などを聞くと、いわゆる一般論のような回答で終わってしまうことがしばしばあります。

そうした回答で終わらせず、実際に取り組んでいる施策やアクションにまで踏み込んだり、他社との違いを引き出したりできている記事は、そのチームや職種での働き方がより鮮明に伝わってきました。

また、新しいサービスローンチやアップデート、組織変更などのような大きな転換点があった際に起きた変化をたずねるのも1つの手です。

特にスタートアップの場合、こうした変化をためらわないマインドを持った方に入社してほしいと考える企業が多いのではないでしょうか。

社員インタビューを通じて、自社で実際に起きた働き方や仕事の変化をオープンにすることは、求職者の方と価値観のすり合わせを行えるという面で大きな意味を持っています。

③会社の解像度を高めるGood Question

「バリューが反映されていると感じる具体的な働き方や仕組みはありますか?
「xxx部ではルーティンワークもあるかと思いますが、xxx社独特だといえる業務はありますか?
「xxxという部署が新設された事業上の狙いは何ですか?

単に「社風とバリューを教えてください」とたずねるのではなく、普段の仕事内容に反映されている点と絡めたり、他社との違いという切り口からたずねたりすることで、会社の価値観が実務にどのように生かされているのかを引き出すことができていました。

さらに、新設された部署に所属されている方に、その部署が立ち上がった事業上の背景をたずねていた企業もありました。

1チームの働き方の話で終わらず、会社がこれから目指していきたい将来像についてまで言及することができる、とても効果的な質問だと感じます。

良いインタビューは、採用活動の強い味方

今回わかった良い社員インタビューのコツのまとめです。

転職を考えているときは、次の会社で一緒に働く同僚の人柄も、任される役割やチーム体制のことも、会社のビジョンやカルチャーもすべて気になるものです。

もちろん会社の公式サイトなどで伝えられる部分も多くあるかと思いますが、社員の方が自分の言葉で自社のことを深く語る社員インタビューは、求職者の方の理解をうながす強い味方になってくれるのではないでしょうか。

自社のことを伝える手段のひとつである、社員インタビュー。制作される際には、ぜひ今回の内容を参考にしていただければと思います。

グローバル・ブレインの公式noteでは、今後もスタートアップのビジネスパーソンに役立つさまざまなナレッジを発信していきます。ぜひフォロー、いいねをお願いします!

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