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[解説と設問を発表]世界で最も長く拘置された死刑囚、袴田巌さんに再審無罪判決【英語で学ぶ大人の社会科】第88回 11/17(日)20時@オンライン

日本の検察制度、死刑制度、職業倫理の問題点について英語で議論。

2024年11月17日(日)夜20時@オンラインで開催するワークショップは、BBCに掲載された記事「世界で最も長く拘置された死刑囚、袴田巌さんに再審無罪判決」を使い、日本の検察制度及び死刑制度の課題、職業倫理教育について英語で議論します。このワークショップの解説と設問を発表します。

世界で最も長く拘置された死刑囚、袴田巌さんに再審無罪判決【英語で学ぶ大人の社会科】第88回 11/17(日)20時@オンライン

1966年6月に静岡市内の味噌製造会社専務の自宅から火事が発生しました。その後、焼け跡から一家4人の遺体が発見され、金品が奪われていたことも明らかになりました。強盗殺人事件として捜査を開始した静岡県警は、同年8月、同社の住み込み従業員だった袴田巌さんを逮捕、起訴しました。その後の裁判により、袴田さんは死刑判決を受けました。

袴田さんは、最初は無実を訴えていましたが、1日約12時間にも及ぶ厳しい取り調べを受け、犯行を「自白」しました。取り調べの中では、暴力などもあったことから、後に袴田さんは、「自白は強要された」ものであると、家族や支援者の助けを受けて、再審を請求します。

イチからわかる「袴田事件」 事件と裁判の経緯を担当記者が解説

数十年を経て、物的証拠の新たなDNA鑑定により、地裁で袴田さんの再審が認められました。その決定を受けて、2014年に彼は釈放されました。一方、検察側が上告。その後、東京高裁はこの再審決定を取り消しました。しかし、袴田さんらが最高裁に上告した結果、審理は高裁に差し戻されました。2023年3月に東京高裁が再審の開始を認め、ついに、2024年9月26日、静岡地方裁判所は、袴田さんの無罪判決を言い渡しました。最高検察庁が10月8日、控訴しない方針を発表した結果、袴田さんの無罪が確定したのです。

袴田巌 再審への道 - 静岡新聞

袴田さんは、逮捕から48年間も拘留されたうえ、無罪確定までに、さらに10年の月日を要しました。くわえて、毎日新聞によると、再審請求には多額の費用が掛かり、それらは寄付で賄った、ということです。

袴田さん再審請求にかかった費用2800万円 支えは「無償の善意」

袴田さんには、彼を献身的に支えてきた姉、ひで子さんや、大勢の支援者がいましたが、すべての冤罪事件の被害者がそのような支援を受けられるわけではありません。袴田さんの事件は、日本の検察制度、司法、そして職業倫理のあり方に大きな疑問を投げかけました。

法曹を中心とした職業倫理教育の展開

また、この裁判により、死刑制度の是非も改めて問われています。あなたは、この問題について、どう思いますか。このテーマについて議論するワークショップの詳細は以下のとおりです。

日時: 2024年11月17日(日)20時~21時30分
場所: オンライン
定員: 10名程度まで
費用: 見学のみ: 500円、初回参加者:800円~

教材として、以下の英語記事を利用します。

【教材】

World's longest-serving death row inmate acquitted in Japan

世界で最も長く拘置された死刑囚、袴田巌さんに再審無罪判決 検察は控訴しない方針

チケットの申し込みは以下のYahooチケットサイトから、または銀行振り込みでお願いします。

【チケット】

世界で最も長く拘置された死刑囚、袴田巌さんに再審無罪判決【英語で学ぶ大人の社会科】第88回 11/17(日)20時@オンライン

【銀行振込での申し込み】

振込用紙は以下のサイトからダウンロードお願いいたします。

このワークショップの設問は参加申現在み者、サロン会員、有料ニュースレター購読者及び後日発表するnote記事購入者にのみ送付します。過去のワークショップと同様の設問を設定しますので、以下のマガジンの2020年4&5月の記事(設問を公開しています)を参考にしてください。

【英語で学ぶ大人の社会科】世界の知性が語る現代社会

【解説】

袴田さんの無罪判決の後、長年、死の恐怖に怯えながら拘留され続けた結果、精神のバランスを崩し、発話もままならない彼に代わって、姉のひで子さんが、AP通信社のインタビューに答えています。様々な中傷を受けながらも、経理の仕事をこなし、巌さんの裁判費用の捻出と自分の生活を支えるため59歳で多額の借金を背負い、ビルを建てたひで子さん。現在91歳の彼女の行動力がなかったら、無罪判決を勝ち取るのは難しかったと思います。

‘This is the beginning': 91-year-old sister of longest death row inmate sees hope in his acquittal

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