エリザベス女王のルビーとトランプ大統領の丈のおかしなホワイト・タイ・アタイア
現在イギリス訪問中の米トランプ大統領。
晩餐会の席でエリザベス女王の背中に触れるという礼儀違反をしたという記事が挙げられていた。
それが原因でこのようなツイートが出たのかどうかわからないけれど、今日WWDが取り上げていたニュース、及びSNS上で目にしたのがこれ。
タイトルは「クイーン・エリザベス2世がトランプ大統領との面会にルビーのティアラを身につけたストーリーの裏側」と言うもの。
そこには、「ルビーはevil(邪悪なもの)からprotectする(身を守る)ため」などというツイートがあったことが載っていた。
もちろん他国のそれもアメリカのトランプ大統領を国賓として招くことになり、色々な意味で気をつけていたかもしれませんが、これだけ高貴な方が分かりやすく悪魔除け的姿勢を露骨に世界が見る前でやらないでしょう。
ルビーは王・女王の力の象徴であり、勝利、カリスマ力などの意味がある。それと同時に、もともと宝石というのは、それを持ちうるだけの力を持った人が身につけるのだから、常に敵や邪悪なものを除き(それは実際の人・そうでない存在含め)、身を守る為の護符のような意味も当然ある。こういう方々のクライシスマネジメントは、一般人には知りえないくらい完璧なのだ。
それより何より、ルビーのティアラを身につけ、イギリス王室の女王として、他国からの客人を最高の姿でお迎えする姿勢を示していらっしゃる、ということで良いのではないだろうか。
国賓として迎える相手に対して、招待した国の女王として、いつもよりグレードの低い装いをするのは、相手をそれだけのレベルとして見ている意味になり無礼。それに、今回のようにトランプ大統領が客人であれば、たとえトランプ大統領が礼儀に欠いたことをしたとしても、「我々イギリス王室はそんな小さいことは気にしません、あなたを最高のもてなしでお迎えしました」とする懐の大きさを見せてくれるでしょうし、それがイギリス王室側のポーズとしても非常に大事だと思うので。
礼儀違反云々という点で筆者が気になってならないのは、晩餐会の際のトランプ氏のホワイト・タイ・アタイア。
PHOTO: WPA POOL/GETTY IMAGE
トランプ氏のwaistcoat(白色で、テイルコートの下、ドレスシャツの上に着ているもの)がベロンと下に出すぎていること。テイルコートが短くて、ウェストコートが長すぎる。どう考えても。
ウェストコートが少し見えている人はいくらでもいますが、これは出過ぎかと。チャールズ皇太子のウエスト部分のバランスと比べれば一目瞭然。
そして、テイルコートの袖が長すぎる。
いつも、上着の前を開けたままでビラビラさせている、一般的にはエチケットに反するトランプ流を貫きながら、スーツのサイズもシルエットも合っているのはさすがだと思っていたのですが、これはいくら何でも寸法が違う。
果たして何か思惑があるのか、それともまさかの大失敗だったのか。
計り知れないなぁ。
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