デザイナーのアウトプットはどう評価されるべきか?
「デザイナーってアウトプットで全て評価されがちだけど、じつはそれだけだとあまり良くないんじゃ?」
と最近思ったのをきっかけに、noteを書いてみます。
デザイナーって職業柄「自分の作品がどう評価されるかな?」と気になることは多いと思います。
ネット上では、奇抜なデザインやトレンドに乗ったデザインが多くのいいねやコメントを集めやすいです。しかし、それだけがデザイナーのアウトプットの評価基準となるのでしょうか?
僕はそこに重きを置いていると、かなり危うい気がしていて。なぜなら、デザイナーのアウトプットは、依頼人のニーズや目的に応えるものであるべきだからです。
依頼人の利益と評価が第一であることを忘れてしまったデザインは、機能としての役割を果たしていません。
SNSで目立つデザインばかりが全て正解になると、依頼人が置き去りパターンが増えてしまう。すると顧客間では時間と共にそのデザイナーとしての信頼や価値が失われてしまうことになりかねない。
また、ただトレンドをトレースしているだけでは、自分のデザインスキルや知識を向上させることができず、それは若いクリエイターの方が圧倒的に上手になるでしょう。
では、デザイナーのアウトプットはどうあるべきか?
僕は、以下の2つの観点が重要だと思います。
・依頼人の要望に応えていること
・依頼人の目標に貢献すること
まず、依頼人の要望に応えていることは、デザイナーの基本的な責務です。
ただ勘違いしてはいけないのは「依頼人に言われた通りのものを作る。」ではありません。
依頼人とのコミュニケーションをしっかりととり、解決したい相談内容や期待値を明確に把握することが重要です。
そして依頼人とのコミニケーションややり取りそのものが、じつは価値があると思っています。それがあるからこそ、出来上がったデザインに愛着を持っていただき、デザインされたものを使うモチベーションにつながります。
「依頼人の要望」というラインがあり、そのライン上の期待値を超えていくデザインを提供することで、依頼人の満足度や信頼度を高めることができます。
次に、依頼人の目標に貢献することは、デザイナーの本質的な価値です。
依頼人のビジネスやプロジェクトの背景や目的を理解し、デザインがどのように効果を発揮するかを考えることが必要です。
依頼人の目標に効き目のあるデザインを提供することで、依頼人の成果や評価を向上させることができます。
以上の2つの観点をバランスよく考慮することで、デザイナーのアウトプットはより高い評価を得ることができると思います。
SNSで目立つデザインやトレンドにあまり惑わされず、依頼人の利益と評価が第一であることを忘れないよう、気をつけていないとついつい引っ張られがちです。自分自身もこのnoteを書きながら気をつけようと思いました。
そして、自分のコミュニケーションスキルや知識を向上させて、問題を解決できるデザイナーとしての成長と挑戦を繰り返していこうと思います。