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イデンシル情報局

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業界のため、検査を受ける皆さんのために、遺伝子情報活用の正しくリアルな情報をわかりやすく皆さんにお届けするメディアです!
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#ヘルスケア

#17 実例から学ぶ!遺伝子検査における落とし穴

こんにちは、グリスタの斎藤です。 グリスタWEBサイトはこちら↓   ジムや治療院、健康からスポーツ、美容まで様々なジャンルのヘルスケア事業が存在しています。近年はそういった事業者が、提供する運動やケアなどの指導で遺伝子検査を取り入れる機会が増えてきています。   しかし、一部の事業者において、リスキーな事業形態をとっていたり、事業者側が意図せずユーザー利益にならないサービスを提供しているケースが非常に目立ちます。 今回はそういったケースを紹介したいと思いますので、思い

#16 遺伝子検査を上手く使える事業者と失敗する事業者の決定的な違い

こんにちは、グリスタ斎藤です。 グリスタWEBサイトはこちら↓ 今回は近年見かけることが増えてきた、ヘルスケア事業者が遺伝子検査キットを扱うケースについて、上手く行く・失敗するケースの違いについて、一番大きなポイントをお伝えしたいと思います。 遺伝子検査キットをヘルスケア事業者の方が扱う場合、大きく以下の2つの取り扱い方があります。   A:遺伝子検査キットをユーザーに小売(DTC※)販売する B:遺伝子検査キットを用いてお客様の体質情報を知り、個別化されたサービスを提

#15 ヘルスケア事業者が無視しがちな「内部環境」

こんにちは、株式会社グリスタの斎藤です。 グリスタWebサイトはこちら↓   前回は外部環境について話したので、今回は内部環境について話してみたいと思います。   外部環境はコントロール出来ない、その名の通り「外部」の環境によって自社がどのような影響を受けそうなのかを把握しておくときに見る指標です。 前回紹介したように、法改正や競合他社状況などがそれにあたります。 前回の記事はこちら↓   一方で内部環境は「コントロールできる」環境の事を指します。   社内の教育体制

#14 ヘルスケア事業者が無視しがちな「外部環境」

こんにちは、株式会社グリスタの斎藤です。 グリスタWebサイトはこちら↓ 先日、美容業界で大きなニュースがありました。 今までは多くのエステサロンで使われていた「HIFU」について、厚労省が「医療行為に該当する」旨を正式に発表しました。 参考:https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/hifu.html 聞けばこの発表で驚いた多くの事業者は、売れ筋サービスが提供できなくなり対応に追われているそ

#12 1時間5万円のオンライン栄養指導が売れる理由

こんにちは、株式会社グリスタの斎藤です。   グリスタWebサイトはこちら↓ 栄養指導と聞くと「健康診断の結果が悪いとダメだしされる」や、「何を食べろ、これを食べろと指示される」などを想像される方も多いようですね。 また、「ビタミンが大事」「油ものは控えて」「塩分もダメ」「バランスよく」というような息苦しい指導をイメージする人も多いようです。   そういう事もあってか、一般的にはネガティブな印象も先行しているようですが、実際のところはここ数年で急成長している分野です。  

#11 遺伝子情報の活用で、ヘルスケア事業者が解決できる課題

こんにちは、株式会社グリスタの斎藤です。 グリスタWebサイトはこちら↓   遺伝子検査キットは、長年にわたりネット通販や店舗でDTC販売されてきました。 このように検査キットを直接エンドユーザーに販売するビジネスのことを「DTC遺伝子検査ビジネス」と呼び、そこで販売されている検査キットを「DTC遺伝子キット」と呼んだりします。 そこでは、次のような訴求で販売され続けてきました。   「おススメのダイエットやトレーニング方法が分かる」 「何を食べれば良いか分かる」 「

#10 遺伝子検査ビジネス・マーケティングを成功させる3つのポイント

  こんにちは、株式会社グリスタの斎藤です。 グリスタWebサイトはこちら↓ 遺伝子検査も活用した個別化ヘルスケアは、PHRとの掛け合わせなどで欧米諸国でも取り組みが進んでおり、パラダイムシフトが起きている領域です。 しかし、日本では本格的・本質的な意味で取り組めているヘルスケア関連事業者はまだ非常に少ない状況です。   前例が少ないため、パラダイムシフトの黎明期としてまだ扱いが困難で、何をどう手を付けたら良いのか、あるいは何かリスクがあるのではと躊躇しているケースがあ

#9 事業者が知っておくべき「遺伝子情報を扱うリスク」

こんにちは、株式会社グリスタの斎藤です。 グリスタWebサイトはこちら↓ 遺伝子検査を扱うジムやエステサロン、スポーツ関連サービスなどが増えてきています。ですが多くの場合、リスクを理解されないまま遺伝子情報を取り扱っているであろうケースが散見されます。 今回は遺伝子検査を扱う際に、リスクを少しでも回避していただくための情報をお伝えします。  大きく分けると次の4つのリスクがあります。   1:法的なリスク 2:倫理的なリスク 3:遺伝子情報についてのリスク 4:運用面

#1 「遺伝子のリアル」を伝えるメディア、始めます!

はじめまして。 株式会社グリスタ代表の斎藤です。(自己紹介は次回させて頂きます!) noteリリース初回は、簡単に弊社事業の紹介、このメディアの役割などなどをお伝えさせてください。 グリスタは、「IDENSIL(イデンシル)」というブランド名で、業務用に特化した日本で唯一の業務用遺伝子分析を行っているメーカーです。(IDENSILの由来・・・遺伝子を知る➡イデンシル!) IDENSILサイトはこちら ↓ 業務用と言ってもピンと来ない方もいらっしゃるかもしれませんが、業

#4 ヘルスケア事業者が誤解している「遺伝子検査」の実態

皆様こんにちは!グリスタの斎藤です。   大きなカテゴリで言うと、私はヘルスケア業界に属しています。 IDENSILサイトはこちら↓ 同じヘルスケア業界にいらっしゃる方に、 「遺伝子検査で何が分かると思いますか?」 という質問を投げかけると、 ほとんどの方が  「何を食べたら太るとか痩せるとか分かるんだよね?」 「どんなトレーニングが良いか分かるんだよね?」 「どんな病気になるのか分かるんだよね?」 「才能や適性、寿命とか性格が分かるんだよね?」 「おすすめのダイエット

#5 遺伝子検査で分かる体質情報は、「誰が」「どのように」活用するべき?

皆様こんにちは。グリスタの斎藤です。   遺伝子検査では、様々な体質を推定するために必要な情報を得ることが出来ます。   この一文でお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、  遺伝子検査は、「おすすめの方法」や「何を食べたら良い」や「適性や向き不向き」などを調べるための検査ではありません。 受容体やホルモンの働きなど、身体にとって原始的なことを調べていて、そこから様々な研究によって体質への影響が分かってきているのが遺伝子検査の現状です。 トップアスリートの指導現場ではド

#6 遺伝子検査の専門家が考える、業界の今とこれから

皆さんこんにちは、株式会社グリスタの斎藤です。   遺伝子検査は「次世代ヘルスケア」の文脈で取り上げられるのをよく見かけるようになりました。今回は私の視点から見た、遺伝子検査市場の現状について、そして今後についてもお話したいと思います。   大手シンクタンクなどのヘルスケア市場の動向レポートや経済記事を見てみると、 概ね共通して、 「個人の遺伝子情報や習慣、既往歴など様々な情報を利活用した個別化医療や予防・健康管理が行われる時代になる・パラダイムシフトが進む」 というよ

#7 遺伝子検査を活用できるトレーナーが少ない3つの理由

  皆さんこんにちは、株式会社グリスタの斎藤です。   遺伝子検査から分かる体質情報は、次世代ヘルスケアとしてトレーニングや食事の指導で広がりを見せてきています。 ですが、日本では、まだまだ遺伝子検査を使いこなせる専門指導者が多くはありません。 医療の現場では医師が治療に活用することが先行して広まっていますが、ヘルスケア業界では体質情報に基づいた次世代ヘルスケア(個別化ヘルスケア)としてトレーナーの方々の活用が進んでいません。 実はスポーツやフレイル予防やダイエットなど

#8 ヘルスケア関心層の市場ニーズに関する調査結果をもとに、業界の課題を徹底解説!

皆さんこんにちは、株式会社グリスタの斎藤です。 グリスタWebサイトはこちら↓   健康やスポーツ、美容などのヘルスケア業界・事業者にとってのお客様は、当然「ヘルスケアに興味関心がある人」です。興味関心があるから自ら情報を取りに行きますし、自分に投資もするのでヘルスケアが事業として成り立っています。  日本はヘルスリテラシーが低い、フィットネスクラブなどの利用率が低い、だから保険や介護費の問題が解決しない、という課題が長年言われていますが、一方でヘルスケア興味関心層が日