書評 ファクトフルネス Factfulness
この本で一番関心したのは、世界の分類の仕方。
所得水準に応じて、4分類したことだ。
例えば、移動手段
レベル1 徒歩 10億人
レベル2 自転車 20億人
レベル3 バイク 30億人
レベル4 自動車 10億人
人口は現在の分布であるが、レベル2、3の中所得層50億人は世界70%を占め、世界はお金持ちと極貧にあえぐ人の2極化をしているわけではないということ。
こういう切り口だと、時代を超えられる。
例えば、日本だと1980年が一番バイクが売れている。
まぎれもなく、日本の1980年の所得水準はレベル3だった。
米シンクタンクのピュー研究所が2014年に実施した自動車・自転車・バイクの保有に関する調査結果によると、ベトナムでバイクを保有する世帯の比率は86%に上り、世界44か国・地域中でタイに次ぐ2位にランクインした。日本は21%で17位だった。
上記のデータから考えると、2014年のベトナムとタイは1980年の日本の所得レベルと同水準と分類することができる。
仕事柄、いろいろな経済指標をくまなく見るが、時代を超えて国や地域を比較したことがなかったので、これは有益だった。
本を読んでいけばわかるが、
一枚のチャートで新しい気づきを与えられるプレゼン能力は素晴らしいと思う。
が、どこかのレビューにも書いていたが、途中で冗長になりがちなので、コンパクトにさくっと理解したい方は、動画でもいいかもしれない。
著者がTEDで講演した時の動画。講演自体は英語で行われていますが、字幕に日本語が選べますので、英語が不安な方は、こちらを利用ください。
もう一つ役に立つのが、Youtube大学
あっちゃん、かっこいーー
動画を二つに分けている大作です。
あっちゃん、いつものやったげて。
話題の本なので、時間がある方は本をじっくり読んだ方がいいと思うが、
なんとなく話題についていければいいという人は上の動画3本見れば、
ポイントは一応理解できると思う。
この本はオーディブルはオススメしない。
なぜなら、チャートがみられないと理解&驚きが半分以下になってしまうから。
僕はキンドル版↓で読みました。