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川崎クニハル

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#映像ディレクター

『大矢のカンガルー』を掲載し終えて…

『大矢のカンガルー』を掲載し終えて…

私がテレビ業界に足をふみいれたのは昭和52年のこと。
ようやく世はカラーテレビが普及し、業界にもVTR技術が浸透し始めたばかり。
良く言えば急成長期のイケイケ状態、悪く言えば人権無視のカオス状態にあった。
特に現場では下層階級にあるADは社員であれ、契約であれ、アルバイトであれ、扱いは十把一絡げで、その分強い仲間意識とライバル意識が混在する不思議な人間関係だったと記憶している。

物語中の登場人物

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クニちゃん

クニちゃん

『クニちゃん』...

自分で書くとなぜか小っ恥ずかしい..

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六十数年の人生...
はっきりとした記憶を辿ると、4、5歳の頃から自分の自意識は根本的には何も変わっていないような気がする。
では、全く変化がないのかと言うと、そうでもない。


結構大きな価値観の変化も経験している。



私は次男坊で末っ子、まあまあ周囲から可愛がられて育った..と、思う...
ペンネーム・演出家名の『川崎ク

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『室井の山小屋』を掲載し終えて…

『室井の山小屋』を掲載し終えて…

『室井の山小屋』を書き始めたのは『双葉荘』執筆の少し前のことです。

当時熊本・南阿蘇に小さな山小屋を建てて、東京と阿蘇との往来に少し慣れ始めた頃でした。
山小屋は阿蘇中岳の中腹、別荘地から離れた国有地(牧野)との境にポツンと建っている完全な隠れ小屋です。

かろうじて200mほど離れたところに元々の知り合いの方が一人暮らされていて、そこには犬や猫が数匹ずつ飼われています。
私が山小屋に滞在すると

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はじめまして..

はじめまして..

まずは自己紹介です..

プロフィールにも書きましたが生業は映像の演出、TV番組や番組タイトル、CMやPR映像など、長く幅広くやってきました。
十数年前からコンテンツの構成作家や脚本、広報誌への執筆など、書く事にも重心を傾けつつあります。
東京(自宅オフィス)と九州(南阿蘇の山小屋)を行ったり来たりしつつ、いくつかの小説も書き溜めています。

書き溜めた作品は周囲の友人たちに読ませて、楽しんで貰っ

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