放クラは、ゴールよりもゴー【アジェンダ283感想文】

ようやく梅雨が明け、シャニマス恒例のユニット合同夏イベントの季節。みなさんいかがお過ごしでしょうか。

今年はみんなでゴミ拾いをするストーリー。去年の夏合宿とはまた毛色の違った話で驚きましたね。全話全ユニットとなると長くなりそうなので、担当ユニットの放クラをメインに今回のシナリオの感想を書いていきたいと思います

2話［大きなビジョンを持ちましょう］

1話時点で、放クラはいつものノリでヒーローごっこならぬ、政治家ごっこで今回の清掃活動を楽しんでいるのがわかり、2話で役割分担が解明。

内閣総理大臣　　小宮果穂
官房長官　　　　西城樹里
　厚生労働大臣　　園田智代子
外務大臣　　　 　杜野凛世
　環境大臣　　　　 有栖川夏葉

これは銀河を救っちゃうくらい素晴らしい内閣。放クラはいつだって全力で楽しむ姿勢を忘れない。【ヒーローインザパーク】の戦隊ヒーローごっこから始まり、お正月のお雑煮づくりの食材集め等々挙げればキリがない。これらの発想は大体が果穂が中心であるが、他メンバーは決して嫌々参加しない。全力であることが楽しいのがわかってるからだ。

配役もかなりメンバーの性格に合っているのがまた面白い。官房長官は各部署の調整役で総理の右腕的存在、まさに樹里にピッタリの役職。智代子は飲み物や食べ物、体調管理をしてくれるので厚生労働大臣。夏葉は年長者、大学生としての知識を生かし、ごみ問題をみんなにレクチャする役割。今回の内閣ごっこは夏葉が発端かもしれない。ごみ問題を教える夏葉を「ニュースで見るかん境大臣みたいです！」と果穂が言ったのかもしれない（妄想です）。少し意外だったのが凛世が外務大臣という役職だということ。もよく考えたら、凛世の簡潔にはっきりと伝える口調や丁寧な文面は、他のユニットメンバーにも伝わりやすいだろう。何より、外交には強かさが必要だ。そういう意味でも、凛世は外務大臣にぴったりだろう。古風で和服なキャラって電子系苦手みたいなステレオイメージが頭に出来上がってて、凛世もそれに勝手に当てはめていたようだ。チェイン(シャニマス世界のLINE)をしっかり使いこなしてるし連絡も早い、勘違いは改めなくては。総理は言わずもがな、果穂以外にいないだろう。最終決定権はあるものの、知らないことはメモするという勤勉さも兼ね備えている。

5話［会うことのない誰かのために］

サステーナボゥ…ディベロップメン…ゴー！

夏葉の流暢な発音を真似る果穂のなんと可愛いこと。自分も小学生くらいの時は覚えたてのことばを意味も分からず口ずさんでましたね。放クラのみんなも、それを止めたり訂正したりしないのがまた「見守ってる感」がでていて良き。

官房長官の進言で休憩することにした小宮内閣一行。果穂は真乃に渡された冷たい水を一気に飲み干す。見守るお姉さんズ、果穂に対してちょっと過保護なところも放クラのお姉さんらしい。
「お水もムダにしませんっ」という答えに安堵するみんな。

ここで果穂は思い至ってしまう。ごみを一つ増やしてしまった、と。我々Pも放クラメンバーもこの発言にハッとさせられただろう。果穂の一言をキッカケに、ごみ問題のディスカッションが始まる。

もちろん、この活動で集められたペットボトルはリサイクルで資源となる。だが、リサイクルされずに捨てられたペットボトルはゴミとして残り続ける。ごみを出さないためにマイボトルという選択しもあるがそれも元をただせば資源である。かといって、ペットボトルも、衣服、身の回りのものは何かしらの資源を使っている。だからそれらを金輪際使わないようにする、というのも現実的ではない。

「じゃあ、お侍さんの時代に戻ればいいのでしょうか！？」他のお姉さんズに比べて知識量の少ない果穂は、小学生らしい、ともすれば少し的外れな意見を述べる。でも彼女たちは果穂を否定しない。果穂らしい意見として見守ってくれる。ディスカッションにおいて、このような「否定しない」という場の空気というのはとても良い。果穂にとって放クラメンバーは一緒に全力で遊びと学びをしてくれる友人であり、見守ってくれる姉(先輩)であり、様々なことを教えてくれる先生でもある。果穂は本当に良いお姉さんたちに囲まれているんだと実感できる一幕だった。

迷えば、ゴー

結局ごみ問題への回答は出ず、話は脱線したのだろう。智代子が唐突に叫ぶ。

難しい話で周りの空気が澱んだと感じたら即切り替えようとするちょこ先輩マジできる先輩。

アレコレ考えて止まってるよりも、迷ったらゴー。それが放課後クライマックスガールズ。過去と未来のことを考えながらゴーする。それが彼女たちの結論だ。答えにはなってないけど、それでいい。必ずしも答えを出さななくてもいい。考えることが大事なんだ。きっと果穂も今回のディスカッションを通して成長したのだと思うと目頭が熱くなってしまう。

ちいさな地球(ほし)の話をしよう

ゴミ拾いという題材から、環境問題、消費されるアイドル問題、過去イベントでのつながり、ノクチルとの邂逅、伏線(みんなでたこ焼きパーティ)と多様に話を広げられるシャニマスライター陣の手腕に嫉妬してる。なんか毎回嫉妬してるな。
それはともかく、事務所でたこ焼きパーティの話もやってほしい。みんなでわいわいわちゃわちゃも見てみたい。餃子を作る時詠唱してたくらいだから(過去イベント参照)、たこ焼き作る時もガチガチな灯織を見てみたい。上手にできたと思ったらタコ入れるの忘れてて騒ぐ恋鐘も、ソースでたこ焼きデコる千雪さんも、夏葉がプロテイン入れようとするのを必死に止めるちょこ先輩も見たい。丸い地球の話もいいけど、丸いたこ焼きの話も見てみたい。シャニマスさん、お願いします。

それにしても、果穂がやけに侍押しだったのはなぜだろう。侍、刀、剣.......

果穂とチャンバラごっこ、そういう未来もあるかもしれないですね……。