ノウハウがぎっしり!グラレコの知見・歴史・考察がつまった15本の記事まとめ
2020年前後から、SNSやメディアでの発信により、グラフィックレコーディングを知るきっかけが増え、プロジェクトでグラフィックレコーディングを取り入れる企業や、取り組む人の輪が広がりました。
爆発的に広まったことで、グラフィックレコーディングの捉え方や、描くことの意味も多様化しています。
これまでグラグリッドで発信した記事や、寄稿記事を元に、改めて描くことの意味や、グラフィックレコーディングが持つ力、凄さに触れていきたいと思います。
※本記事は、過去発信したnoteのまとめ記事です
「グラフィックレコーディング」「ファシリテーショングラフィック」「ビジュアルファシリテーション」。
それぞれ何が違うの?
絵や図で描かれたビジュアルだけを見ると、違いがわかりづらいと感じる方も多いのではないでしょうか?
日本で取り入れられるようになった歴史や、役割から、違いを紐解いてみましょう。
1989年、日本にファシグラが初めてやってきた!
~ 世田谷のまちづくりから始まった、会議での絵の活用~
世田谷区のまちづくり計画から生まれた『住民参加のまちづくりを学ぼう!-アメリカのまちづくり手法をワークショップ形式で学んだ記録』を紐解きながら、「日本に最初にやってきたファシリテーション・グラフィックはどんなものだったのか?」、そして「2018年の私たちビジネスマンが、どうして絵を必要としているのか?」について考えていきたいと思います。
ビジュアルファシリテーションってなんだろう?
~シベットのMAP to the VIZ WORLDを読み解いて探る~
「グラフィックレコーディング、ファシリテーショングラフィック、ビジュアルファシリテーションて何が違うんですか?」可視化の手法が広がるにつれて、そんな質問をいただくことも多くなりました。
グラフィックファシリテーション創始者のひとりである、デビッド・シベット氏がVisual Leadersにて提唱した"MAP to the VIZ WORLD"を読み解きながら、「ビジュアルファシリテーションとは何か?」を探っていきます。
この情報化社会に、なぜ手書きで描くのか? 変化する社会に、柔軟にメソッドを試みることの意味
日本で初めて、住民参加のまちづくりにファシグラが活用されてから、およそ20年(※)。これまで、多くのプロジェクトでファシグラが活用され、さまざまな課題の図解、可視化が行われてきました。
一方、ここ数年で目にする機会が増えたグラレコ。見た目は似ているけど、何が違うの?共存できるの?といった、疑問をもっている方が多くいる。だから、その関係性について話して欲しいというオーダーを頂いたのです。
※2018年時点
ビジュアライズすることの「効果」とは?
グラグリッドではステークホルダーが複雑化し、ひとりひとりが抱える課題や、問題が絡み合うなかで、どうやって解きほぐしていこうか、日々頭を抱えているという話を耳にします。
場や目的によって描き方、関わり方も変わるビジュアライズの「効果」について注目していきましょう。
創造的なアイデア、創造的な組織を育むビジュアライズ
ただものを作るだけではコモディティ化してしまい、売ることが難しい今の時代。
「ワークショップや会議など、話し合いをしていても、どこか閉塞感を感じてしまっている。組織やチームを変えるには、どうしたらいい?」
イノベーティブなものを生みだせる、創造的な組織に変わりたいという相談を、グラグリッドではよくいただいています。
そんなクリエイティブな組織文化に変わっていくための支援の一つとして、私達グラグリッドでは、実際にアイデアや商品をうみだしながら、組織の文化を醸成するというアプローチを行っています。
今回は、内閣官房主催の防災ワークショッププロジェクトを事例として、アプローチ方法や、私たちの関わり方をご紹介したいと思います。
「メタ視点」と「メタファー表現」で、場を揺さぶるグラフィックレコーディング(寄稿記事)
さまざまな場でグラフィックレコーディングを実践してきた中で感じた「メタ視点による場への影響」と、「メタな表現を取り入れて場を揺さぶる試み」についてご紹介します。
複雑さと向き合うことができるビジュアライズのパワー
~EuViz2018レポート1~
「EuViz」は、Visual thinking をファシリテーションやイノベーション創出や、組織開発などに活かしている人たちが、そのノウハウをシェアしたり高め合うためのカンファレンスです。これまで参加したどの国際的なカンファレンスよりも、学際的で人間的。多様な職業の人が、互いに心を開いて歩み寄り、互いに学び合うような場でした。学びとして得るものがたくさんある一方、理解しがたいものや未消化のものもいっぱいあります。
そこで、このnoteでちょっとずつテーマを切り出し、深く掘り下げていこうと思います。まず第一弾として、キーノートスピーチでも扱われた「複雑さ」について書きたいと思います。
ビジュアルファシリテーションが活用される6つの領域って?
「ビジュアルファシリテーションが活用される領域と役割」というテーマで、2018年6月24日に開催された、日本デザイン学会 第65回春季研究発表大会にて発表しています。
今回の記事では、その研究で見えてきた、ビジュアルファシリテーションが活用されている6つの領域についてご紹介したいと思います。
ナレッジマネージメントを促進させる「ビジュアライジング」とは?
〜SECIモデルとの対応〜
組織がもっとクリエイティブになるために。
たくさんの知見を、組織で活かしていく「ナレッジマネージメント」(組織的知識創造)という方法があります。
このナレッジマネージメントにおいて、知を循環させる活動に「ビジュアライジング(視覚化活動)」が貢献できるのではないか?という仮説のもと、その構造としくみについて、2019年11月のデザインシンポジウムで、発表してきましたのでご報告します!
「グラレコってこんな効果も出せるの?」気づいて選べる、ビジュアライズ9カード
以前グラグリッドでは以前グラグリッドでは「ビジュアルファシリテーションが活用される領域と役割」という研究を行っていました。
※2018年の日本デザイン学会 第65回春季研究発表大会にて発表
この『皆が共に見て、考えられるようにする』方法を、ビジュアルファシリテーションと言います。「どんな領域(典型的なコンテクスト)で、どんな役割を持って、ビジュアルファシリテーションをどのように活用していくのか?」を明らかにしています。
この研究では「役割」、実は色々なパターンがあるのです。そもそもグラフィックレコーディング自体が、ビジュアルファシリテーションのうちのひとつの手法というポジションにあります。
お客様との話の中では、ビジュアライズにおいて「役割」の違いがあるというところから始めることも多いので、今回改めて9つの役割を分かりやすく伝えられるようカードにしてみることにしました。
多様な人達と共に「描く」とは?
ビジュアライズすることの「歴史」や「効果」を紐解いてきました。
共創的な場では、関わる人の年齢や立場、考え方、話や問題、課題の捉え方はバラバラです。一つのものごとに対して、多様な人達と共に「描く」とはなにか?に触れていきましょう。
“ビジョンのつくり方”をみんなで読み解いた〜13のグラレコを一挙公開!
2024年1月に開催された「正解がない時代のビジョンのつくり方」出版記念イベントでは、13名の方がグラフィックレコーディングに参加。著者、三澤の講演を絵で紐解いていきました。
これは、考えを可視化し、互いに語り合うという、共創的なビジョンづくりに欠かせないプロセスそのもの。本記事では、13名が描いたグラレコを紹介しながら、ビジョンづくりについての多様な解釈と表現について触れていきます。
公務員もグラレコを!グラレコの10年間の歩みをふりかえる
〜「グラレコ×公務員の可能性 グラレコセミナー」に、三澤と小野が登壇しました〜
2023年5月2日(火)に、地方公務員を応援するメディア「HOLG(Heroes of Local Government)」が主催するオンラインセミナーに、弊社三澤と小野の2名が登壇。あえて手描きのグラレコで描き示すことの意義や、日本でグラレコが普及するまでの歩みをテーマに、お話させていただきました。
全国各地に公務員でグラレコを実践している人がいます。公務員でグラレコを実践している方の話は、なかなか耳にしないですよね。
自分の住む町や町の人ためにグラレコを活用していきたい。少しずつ自分たちの組織を変えていくために実践している、と目的はさまざま。
新しいことを浸透させようと、手探りで活動されている方がいることは、とてもすごいことです。
セミナー当日は、公務員グラフィッカー4名がグラレコにチャレンジ!全国各地で活動しているグラフィッカーが、お互いに描く過程を見せ合いながらつながる場となりました。
そして、グラレコ活用のヒントを得たい、もっとグラレコについて勉強したい参加者と、グラレコを実践している公務員グラフィッカーがお互いにつながり合い、高めあえる場がつくられました。
国際的なビジュアルファシリテーターの祭典 EuVizにやってきました
世界のビジュアルプラクティショナーたちが集う、国際的なカンファレンス「EuViz Conference 2018」に参加するため、デンマークのRungstedgaard(読みは、ホンステゴ)にやってきました。
ビジュアルプラクティショナーとは、グラフィックファシリテーションやグラフィックレコーディングなど、さまざまな視覚化のメソッドを活用し、自分たちの活動の中で実践している人たち。バックボーンもその取組み方も様々ですが、楽しく活動を共有し、みなペンを持ち互いに学び合う、とても貴重なカンファレンスです。
EuViz Conference2018の様子をレポートします。
Designship グラレコの舞台裏、大公開!
2018年12月。今回始めて開催された日本最大級のデザインカンファレンス「Designship(デザインシップ)」。コンセプトの斬新さと名前を伏せたスピーカー選抜、エモいストーリーテリングスタイルから多くの注目を集め、その日のトレンド3位に入るという、快挙を成し遂げました。
そして、このDesignshipに一つの花を添えた、グラフィックレコーディング。黒地に白文字という斬新さと、参加者が書き込むポストシステムにより、これまでにない新しいグラフィックレコーディングとして、話題を集めました。
では、なぜこんなことができたのか?
この記事では、このビジュアルボードをどうやって作っていったのか。わたしたちグラグリッドが、なぜ「VISUAL THINKING PARTNER」として、この場に関わっていたのか。
その舞台裏を解き明かしていきたいと思います。
グラレコ×教育!新宿区落合第六小学校×グラグリッドの挑戦
2017年から始まった新宿区立落合第六小学校での「ノート学」。
ある年は、全校生徒が体育館に集まり大きな紙にプロッキーを走らせ、またある年は高学年を中心に自分なりの学び方を探求。学年を越えてノートを見せ合うノートグランプリを実施してきました。
子どもたちひとりひとりが「学び」と「描く」ことに取り組んできた6年間の歩みをご覧ください。
描くこと、共創すること、余白を残すこと
社会問題の解決に必要不可欠とされるこのクリエイティビティや創造性という正体を、「描く」ことと「共創」することの2つの側面から紐解いてみたいと思う。
※弊社三澤が、武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコース クリエイティブリーダシップ特論の講義をした際に、レポートとしてまとめていただいた記事
さて、ビジュアライズに関する記事13選はいかがでしたでしょうか?
歴史や、効果、描くこととはなにか?、本記事で興味や理解が進みましたら幸いです。