三浦しをんさん大好き人間の、おすすめ3冊*ネタバレなし
舟を編む
主人公の馬締(まじめ)が、大航海という辞書をつくるお話です。
まじめが過ぎて、KYでよく空回りするまじめ。しかし、だんだんとみんな(読者のあなたも含めて)、彼のまじめさの根底にあるピュアさ、善良さ、根気強さ、誠実さの尊さに気づきます。
ラストシーンの演説は、真摯に言葉と向き合ってきた彼の内面の深さに圧倒されるでしょう。
まほろ駅前多田便利軒
東京からビミョウに遠い”まほろ駅前”で便利屋を営む多田。ある日、高校の同級生、行天(ギョウテン)と再会する。ギョウテンに押し切られる形で一緒に便利屋をすることになった二人のもとには、変わった依頼ばかり舞い込んでくる。何気ない日常を送る2人のもとに、それぞれの暗い過去が忍び寄る、、
神去なあなあ日常
林業✕田舎暮らし!
ひ弱な都会育ちの勇気が、母親に送り込まれた先は超田舎の神去村。
ヒルには噛まれるし、超少子高齢化すぎて年寄りばっかり、おまけに激大変な林業って、、そう思っていた勇気だったが徐々に神去村での暮らしに愛着を抱いていく。
都会の人混みに疲れたあなた、神去なあなあ日常でひと休みしていってください。
まとめ
三浦しをんさんといえば、「ちょっぴり普通じゃない、社会になじめない人たちが、悩みを抱えつつも面白おかしく毎日を生きる、生きようとしている」という作品が多いように思います。
初期作品である『月魚』『白蛇島』『秘密の花園』などは、暗い作風でいまのポップな作品とは一見かけ離れているように見えます。
しかし、ポップな作風の中でも、奮闘して楽しく明るい毎日を送っている主人公たちの時折見せる哀しいシーンや、それもひっくるめて生きていく主人公の強さは共通しており、そこに三浦しをん節があると思います。
あと、なんと言っても読みやすい!忙しくてエネルギー0の状態でもなんなく読めてしまいます。
現代社会でくたびれているそこのあなた!三浦しをんさんの本でエネルギーチャージしてください✨