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都市部の中小企業が応募者を集める方法

一都三県、各県の県庁所在地など
都市部には「人」も「企業」もたくさん集まるものです。

これは中小企業にとっては良いことばかりではありません。
なぜなら、求職者の多くを「大企業に取られてしまうから」です。

https://career-research.mynavi.jp/reserch/20240416_74092/

上記のグラフを見てみてください。

特にここ数年は、大企業への就職を望む声が多く上がっています。
その理由の1つに「将来への不安」があげられます。

コラム1-3-①図 G7各国の賃金(名目・実質)の推移 https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/roudou/21/backdata/column01-03-1.html

このように、日本の実質賃金は緩やかな横ばいが続いています。

国内で販売されている主要商品の価格推移
https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/dashboard/consumer-price/

また、この図を見ていただくと分かる通り
食品についてもじわじわと値上げを続けています。

このことから、
やりがいや成長性を追い求める中小企業より
安定的に賃金UPが見込める大企業に行きたいという方が増えています。

本日は、このような状況下において
「中小企業が大企業に人材を持っていかれないためにやるべきこと」
をお話します。

栁澤航希(Yanagisawa Koki)
■動画編集/SNS運用を通して、企業の「採用」「集客」をサポート
■新卒で人材業界に入社
⇒採用コンサルとして、50社以上の採用課題を解決
⇒70名以上の採用を「無料媒体のみ」で達成
■少子高齢化が進む現代で、売上向上のための採用に限界を感じる
⇒「映像」を使った集客や採用活動の手助けを行う
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①結論:中小企業は求人数をできるだけ増やす

先に結論から言ってしまいます。
中小企業は「求人数をできるだけ増やす」ことを目指してください。

「増やすって言われても、うちは1職種しか募集してないから」
と思う方が大半かと思いますが、ぜひ最後まで読んでください。

【指定したターゲットに刺さりづらい求人】

■求人タイトル
配達ドライバー募集/未経験歓迎

■求める人物
・運転が好きな方
・自分のペースで働きたい方

■給与
30万~80万

例えば上記の求人を見てどう思いますか?
「給料高い!」
「未経験からでもここまで貰えるのすごい!」
そのように思ったでしょうか?

私はこう思いました。

「完全に未経験者用の募集なのに、給与の差が開きすぎじゃない?」

30万~80万というと、間に50万もの差があります。
完全未経験の方が性格や人物像だけで、50万の差があるのは変ですよね。
恐らく「経験者の募集も同じ求人で一緒に行っている」のだと思います。

求人を書くにおいては「ターゲット設定」が非常に大事になります。
解像度を高く、良いところ悪いところを含めて具体的に書くことで、

「これは自分のことを言ってる!」

とターゲットが考えれるような求人を書くことが大事です。

「経験者と未経験者を同時に募集する求人」は、
ターゲットもバラバラで刺さりにくい求人となってしまいます。

求人の原則は「欲しい人材への狙い撃ち」

【シンプルに求人数で勝負】
求人数を増やすことによるメリットは、
シンプルに求人数が多くなることにもあります。

こちらは、求人ボックスという無料で掲載が可能な媒体です。

「石川県金沢市 正社員 営業」
で検索をかけました。

この時に出てきた求人数は「13,317 件」になります。
1Pに25件表示されますので、
ページ数は「約532P」となります。

このレベルの数があるので
「求人が1つだけだと他の求人に埋もれてしまう」可能性が高まります。

たくさんある求人から、1つだけを探してもらうことは非常に難しい。

このような状況においては、
「1つでも求人数を増やすこと」が非常に重要になってきます。

【求人数を増やすことによるメリット】
①ターゲットに突き刺さる求人を作れる
②求人数という物量勝負で、見つけやすくなる


②求人数を増やす方法

それではどのように求人数を増やすかについてをお話していきます。

ポイントは2つです。
1⃣未経験/経験者の求人で分ける
2⃣職種を細かく分ける

順番にお話していきます。

1⃣未経験/経験者の求人で分ける
先ほどの例で見てみましょう。

■求人タイトル
配達ドライバー募集/未経験歓迎

■求める人物
・運転が好きな方
・自分のペースで働きたい方

■給与
30万~80万

この求人の非常にもったいない点は、
「給与が高いという利点を伝えきれない」部分になります。

仮にこの会社の規定として、
・未経験者:30万~35万スタート
・3年以上のドライバー経験:50万~スタート
・他にも特別なスキルはある方:50万に加算
だったとします。

この求人を見た未経験者/経験者の反応が次の通りです。

【未経験者】
「未経験でも最大80万? めちゃくちゃ貰えるじゃん!」

- 面接にて
「あなたは未経験なので、30万スタートです。3年経験したら50万に上がります。」


「なんだ…全然思ってたより貰えないし、他の求人見ようかな…」

【経験者】
- 求人を見て
「3年経験があるのに、30万なこともあるのか…
お!こっちの求人は最低でも40万からだし、こっちに行こう!」

このように、どちらにも当てはまるような求人を作ってしまった結果
「どちらにも刺さらない求人」になってしまいました。

ここでのポイントは、
未経験/経験者双方に対して「待遇・採用条件を定める」ことです。

今回の求人であれば

・未経験者:30万~35万スタート
・3年以上のドライバー経験:50万~スタート
・他にも特別なスキルはある方:50万に加算

というように、しっかりと規定が定まっています。

あとは求人を、
・未経験者用募集:「30万~35万」
・経験者用募集:「50万~80万※ただし、ドライバー経験3年以上」

というように分けるだけです。

それぞれに対してターゲット設定をしっかりと行い、
ターゲットに刺さるような求人を作ってみてください。

2⃣職種を細かく分ける
こちらも確認をしておきましょう。

下記のような求人を書いている方、要注意です。

【求人タイトル】
弊社の正社員を募集

【仕事内容】
下記いずれかに配属となります。
・営業
・事務
・人事
※どこに配属になるかは、入社後に適性を見て判断します。

今の求職者は
「自分のキャリアプラン」を具体的に決めている方も多いです。

また「正確に作業をするのは得意、人と話すのが苦手」のように
人間には性格というものが存在します。

入社後にどこに入るのかわからない場合、
・将来のキャリアプランを設定している人
・自分がやりたくない職種がある人

この2パターンの求職者を切り捨てているということになります。

「営業⇒コンサル⇒経営者」を目標にしていた人が
事務に配属されるリスクは取れない

このことから、
・営業の求人
・事務の求人
・人事の求人
というように、3つに求人を分けましょう。

※面接時や入社後に働いているところを見て、
適性だと思われる配属先への移動を「打診する」のはありです。
しかし、無理やり進めようとすると、
「離職の原因」になりかねないので、注意が必要です。

【求人を増やすポイント】
1⃣未経験/経験者の求人で分ける
2⃣職種を細かく分ける


本日のまとめ

①求人数を増やすことで
・ターゲットに刺さる求人を作れる
・求人数が多くなるので、見つかりやすくなる


②求人数を増やす方法は
・未経験/経験者別に分ける
・職種別に分ける

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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