中途採用に即戦力を求めてはいけない理由
「中途なのに、全然使えない」
「高い金を払ってるのに、実力が見合ってない」
経営者ならこんなことを感じたことがあるのではないでしょうか。
即戦力の採用をしたはずなのに…と落ち込んでしまうことも多いと思います。
ですが今の時代、「中途に即戦力」を求めるのは厳しくなっています。
今回はその理由についてを、一緒に考えていきます。
①少子高齢化による売り手市場
上記は「1985年と2020年の人口分布の比較」です。
注目してほしいのは、「40代以下」の人数が減っており、「40代以上」の人数が増えている点です。
転職を考える方は、何歳が多いのでしょうか?
上記のように、40歳以下での転職成功者が85%となっています。
以上をまとめると、
「転職成功者の多い40歳以下の人数が減っている」と言えます。
②キャリアアップ目的の転職は「より規模の大きい企業」へ行こうとする
転職活動については、大きく2つの理由があります。
Ⅰ. キャリアアップのため
Ⅱ. 職場環境への不満
このうち、即戦力と言われる方が多いのは Ⅰ. の方になります。
そもそも、キャリアアップとは何かというと…
「キャリアアップ=年収アップ」が大きな指標となります。
「年収が多い=企業規模が大きい」という構造がある以上、
地方の中小企業は、年収が高くない限りは候補から外されてしまいます。
逆に「職場環境」への不満を感じる方は、どんな企業に転職したいと思うのでしょうか?
職場環境への不満がある場合は、
・同業種へ転職⇒「少しでも年収が上がる転職にしよう」
・異業種への転職⇒「思い切って別のことに挑戦してみよう」
という理由に分かれます。
年収が上がる転職したい勢は、同業種の大きい会社を志望するため
地方の中小企業への転職志望勢は、「異業種からの転職者」がどうしても増えてしまう傾向にあります。
③仕事内容は会社ごとに違うため
意外と見落としやすい観点がこの部分です。
当然ですが、「業務内容や決まりごとは会社ごとに違います」
例えば、事務の仕事を1つとっても
・「力仕事系」がメイン
・「仕分け系」がメイン
・「伝票整理系」がメイン
など、様々な種類があります。
営業でも同様に
・ルート営業
・新規開拓営業
・紹介と新規のハイブリッド営業
などの種類があります。
今まで新規営業をバリバリやっていた方が、ルート営業の企業に転職してきたとしましょう。
・新規営業⇒いかに数をこなして成約率を上げるか
・ルート営業⇒いかに既存顧客の悩みを聞きだして売上を上げるか
このようにやることは全く違います。
「即戦力の営業マン」という肩書で入社したとしても、
その企業のやり方に関しては「未経験の営業マン」です。
④結論:中途採用は「実績」「人柄」を重視する
では中途採用は、どこを基準に行えばいいのでしょうか?
結論、「実績」「人柄」を重視するべきです。
〇実績…前職で「何をして、その結果どうなったのか?」
⇒潜在的な能力値を図ることができるため、「自社の売上向上のための様々な施策を打ってくれる」可能性が高い。
〇人柄…どんな性格でどんな働き方をしそうな人なのか?
⇒自社社員と似ている点が多い方を採用することで、「円滑な業務遂行」を行える可能性が高い。
本日のまとめ
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