見出し画像

中途採用に即戦力を求めてはいけない理由

「中途なのに、全然使えない」

「高い金を払ってるのに、実力が見合ってない」

経営者ならこんなことを感じたことがあるのではないでしょうか。
即戦力の採用をしたはずなのに…と落ち込んでしまうことも多いと思います。

ですが今の時代、「中途に即戦力」を求めるのは厳しくなっています。
今回はその理由についてを、一緒に考えていきます。

栁澤航希(Yanagisawa Koki)
■動画編集/SNS運用を通して、企業の「採用」「集客」をサポート
■新卒で人材業界に入社
⇒採用コンサルとして、50社以上の採用課題を解決
⇒70名以上の採用を「無料媒体のみ」で達成
■少子高齢化が進む現代で、売上向上のための採用に限界を感じる
⇒「映像」を使った集客や採用活動の手助けを行う
※制作実績はこちらから
※YouTubeチャンネルはこちらから



①少子高齢化による売り手市場

1985年時点の人口ピラミッド
2020年時点の人口ピラミッド
https://dashboard.e-stat.go.jp/pyramidGraph?screenCode=00570&regionCode=00000&pyramidAreaType=2

上記は「1985年と2020年の人口分布の比較」です。
注目してほしいのは、「40代以下」の人数が減っており、「40代以上」の人数が増えている点です。

転職を考える方は、何歳が多いのでしょうか?

https://doda.jp/guide/age/2021/

上記のように、40歳以下での転職成功者が85%となっています。

以上をまとめると、
「転職成功者の多い40歳以下の人数が減っている」と言えます。

転職者の絶対数が減っていることから、
「即戦力」と言われるような人材も、相対的に減少していると言えます。


②キャリアアップ目的の転職は「より規模の大きい企業」へ行こうとする

転職活動については、大きく2つの理由があります。
Ⅰ. キャリアアップのため
Ⅱ. 職場環境への不満

このうち、即戦力と言われる方が多いのは Ⅰ. の方になります。

キャリアアップ目的での転職

そもそも、キャリアアップとは何かというと…
「キャリアアップ=年収アップ」が大きな指標となります。

「年収が多い=企業規模が大きい」という構造がある以上、
地方の中小企業は、年収が高くない限りは候補から外されてしまいます。

逆に「職場環境」への不満を感じる方は、どんな企業に転職したいと思うのでしょうか?

https://bizhits.co.jp/media/archives/29409

職場環境への不満がある場合は、
・同業種へ転職⇒「少しでも年収が上がる転職にしよう」
・異業種への転職⇒「思い切って別のことに挑戦してみよう」
という理由に分かれます。

年収が上がる転職したい勢は、同業種の大きい会社を志望するため
地方の中小企業への転職志望勢は、「異業種からの転職者」がどうしても増えてしまう傾向にあります。

「即戦力」はキャリアアップを目的として置いているので、
年収が上がるような規模が大きい企業を目指します。
転職前と転職後で企業規模が変わらない場合は
「異業種からの思い切って転職」が多くなります。


③仕事内容は会社ごとに違うため

意外と見落としやすい観点がこの部分です。
当然ですが、「業務内容や決まりごとは会社ごとに違います」

どこの会社にも「独自の社内マニュアル」が存在する

例えば、事務の仕事を1つとっても
・「力仕事系」がメイン
・「仕分け系」がメイン
・「伝票整理系」がメイン
など、様々な種類があります。

営業でも同様に
・ルート営業
・新規開拓営業
・紹介と新規のハイブリッド営業
などの種類があります。

「ルート営業」と「新規開拓営業」は、ほとんど別物

今まで新規営業をバリバリやっていた方が、ルート営業の企業に転職してきたとしましょう。

・新規営業⇒いかに数をこなして成約率を上げる
・ルート営業⇒いかに既存顧客の悩みを聞きだして売上を上げる

このようにやることは全く違います。
「即戦力の営業マン」という肩書で入社したとしても、
その企業のやり方に関しては「未経験の営業マン」です。

企業ごとに仕事のテイストは異なります。
「その企業のやり方」を知らない限り、
本当の意味での「即戦力」となることはできません。


④結論:中途採用は「実績」「人柄」を重視する

では中途採用は、どこを基準に行えばいいのでしょうか?
結論、「実績」「人柄」を重視するべきです。

〇実績…前職で「何をして、その結果どうなったのか?」
⇒潜在的な能力値を図ることができるため、「自社の売上向上のための様々な施策を打ってくれる」可能性が高い。

「考える能力値」が高い

〇人柄…どんな性格でどんな働き方をしそうな人なのか?
⇒自社社員と似ている点が多い方を採用することで、「円滑な業務遂行」を行える可能性が高い。

職場に波風を立てる方が入ってこないようにすることも大事

本日のまとめ

①若者人口が減少しているため、「即戦力」人口も相対的に減少。
②同じor若干下がる年収帯への転職希望者は、異業種からの挑戦が多い。
③仕事内容は会社ごとに異なるので、全ての業務が即戦力になることはありえない。
【どんな方を採用するべきなのか?】
実績重視
…潜在能力が高く、自社の売上向上に寄与する可能性が高い。
人柄重視
…自社社員と似たような方を採用することで、上手く溶け込める可能性が高い。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

YouTubeやXでも、「採用」「集客に関する」情報を発信しておりますので
ぜひご覧ください。

YouTube:【企業の採用×動画制作】グレイシャ - YouTube
X:栁澤航希【採用コンサル⇒動画制作】(@glaciericemovie)さん / X (twitter.com)


※動画制作・撮影のご依頼もお待ちしております。
制作実績はこちらから
動画・映像クリエイター栁澤のHP

また次のnoteでお会いできますのを、楽しみにしております。

いいなと思ったら応援しよう!