自社の社員に「やりがい搾取」をしていませんか?
「やりがい搾取」という言葉を聞いたことがあるんでしょうか?
「この仕事が世の中でこのくらい役に立っている」
「今は大変かもしれないけど成長できる」
このような言葉で、低賃金で多くの残業を課すようなことはしていませんでしょうか?
もし少しでも心当たりがあるとすれば、かなり危険信号です。
現代においての「やりがい搾取」がどれほど危険なのかをお話します。
①現代においての「やりがい搾取」の危険性
一昔前であれば、ある程度の根性論は通っていたかもしれませんが、
現代では通用しにくくなっています。
それはなぜでしょうか?
こちらは「有効求人倍率」の推移になります。
こちらのグラフから
2010年ごろまでは、「1よりも少ない時期が多い」ことが分かります。
求人数よりも求職者の方が人数が多かったため、
「1度辞めると転職がしにくい環境」であったと言えます。
逆に、現代は「1よりも大きな数値になっている」ことが分かります。
求人数よりも求職者の方が人数が少ないため、
「1度辞めても転職が容易な環境」であると言えます。
続いては、「退職理由」に関するアンケートです。
退職理由は大きく分けると
・職場環境への不満
・待遇面への不満
の2点が上位に来ていると言えます。
②「やりがい搾取」をしやすい体質の会社とは?
気付かないうちに、「やりがい搾取」をしている会社も多くありますが、
何か特徴はあるのでしょうか?
ポイントは
・社長の発言力が強く
・20年以上もの歴史がある中小企業
になります。
順を追って説明していきます。
Ⅰ.社長の発言力が強い
「社長が個人の力で開業し、規模を拡大していった会社」に多いです。
「ワンマン経営」という言い方をすることもありますが、
「社長に対して意見を言える人がいない」状況になっていた場合、
現場の声が届いていない可能性が大いにあります。
こちらの調査結果から、社長が現場を理解しているかについて、
「現場と社長での思い込みの差」が大きいことが分かるかと思います。
現場の状況が分かっていない社長が発言力が強いと、
「やりがい搾取」にメスを入れにくい環境になっていると言えます。
Ⅱ.20年以上もの歴史がある中小企業
もう1つの要素として、「20年以上もの歴史がある」中小企業としています。
先ほどのグラフになりますが、
2000年代に「完全失業率が増加」していることが分かります。
またこちらのデータを見てみると分かりますが、
10年後に生存をしているベンチャー企業は6%となっています。
以上の点から、
20年間同じ方法で生き延びてきたという成功体験から
「現状の社内環境を変化させたくない」心理が働きやすくなります。
日本人は変化を嫌うとよく言われています。
これまで成功してきたやり方が
「正しいと思い込んでしまう」ことにより、
現場の不満を解決しようとしない傾向が強くあります。
③「やりがい搾取」を防ぐためには
最後に「やりがい搾取」を防ぐための方法をお伝えします。
下記に気を付けていくことが大事です。
・残業を少なくするための努力
・残業代は1分単位で申請可能にする
・成果を数字で見えるかし、正当に評価する
残業を少なくする努力に関しては、
下記の記事にまとめてありますのでお読みください。
成果を数字で見えるかする方法はこちらの記事をご覧ください。
大事なのは「やりがい搾取」をしている可能性があると
常に疑って現場を見る姿勢です。
特にワンマン経営の会社に関しては、
注意深く社員の声に耳を傾ける癖を付けていきましょう。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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