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自社の社員に「やりがい搾取」をしていませんか?

「やりがい搾取」という言葉を聞いたことがあるんでしょうか?

「この仕事が世の中でこのくらい役に立っている」
「今は大変かもしれないけど成長できる」

このような言葉で、低賃金で多くの残業を課すようなことはしていませんでしょうか?

もし少しでも心当たりがあるとすれば、かなり危険信号です。

現代においての「やりがい搾取」がどれほど危険なのかをお話します。

栁澤航希(Yanagisawa Koki)
■動画編集/SNS運用を通して、企業の「採用」「集客」をサポート
■新卒で人材業界に入社
⇒採用コンサルとして、50社以上の採用課題を解決
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■少子高齢化が進む現代で、売上向上のための採用に限界を感じる
⇒「映像」を使った集客や採用活動の手助けを行う
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①現代においての「やりがい搾取」の危険性

一昔前であれば、ある程度の根性論は通っていたかもしれませんが、
現代では通用しにくくなっています。

それはなぜでしょうか?

こちらは「有効求人倍率」の推移になります。

https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/timeseries/html/g0301.html

※有効求人倍率とは
 企業がハローワークにエントリーする仕事の数(有効求人数)÷働きたい人の数(有効求職者数)
で算出。
 有効求人倍率が1の場合は、企業が募集する仕事の数(有効求人数)と仕事を探している人の数(有効求人者数)が同じなので、均衡が取れた状態。              
 有効求人倍率が1よりも大きくなるほど、求人に対して応募が不足した状態
 1より小さい場合は、企業の求人に対して仕事をしたい人の数が多い状況なので、就職希望者は定職につくことが難しい状況

https://jp.indeed.com/%E6%B1%82%E4%BA%BA%E5%BA%83%E5%91%8A/c/info/what-is-an-active-opening-to-application-ratio

こちらのグラフから
2010年ごろまでは、「1よりも少ない時期が多い」ことが分かります。

求人数よりも求職者の方が人数が多かったため、
「1度辞めると転職がしにくい環境」であったと言えます。

逆に、現代は「1よりも大きな数値になっている」ことが分かります。

求人数よりも求職者の方が人数が少ないため、
「1度辞めても転職が容易な環境」であると言えます。

続いては、「退職理由」に関するアンケートです。

https://corp.en-japan.com/newsrelease/2024/38267.html

退職理由は大きく分けると
・職場環境への不満
・待遇面への不満

の2点が上位に来ていると言えます。

以上の点から、
・待遇面で不満を持っている社員は、転職がしやすい状況
・「やりがい搾取」を受けている社員は、「待遇面」に不満を感じやすい
「社員の退職に繋がりやすい」と言えます。


②「やりがい搾取」をしやすい体質の会社とは?

気付かないうちに、「やりがい搾取」をしている会社も多くありますが、
何か特徴はあるのでしょうか?

ポイントは
・社長の発言力が強く
・20年以上もの歴史がある中小企業

になります。

順を追って説明していきます。


Ⅰ.社長の発言力が強い

「社長が個人の力で開業し、規模を拡大していった会社」に多いです。

「ワンマン経営」という言い方をすることもありますが、
「社長に対して意見を言える人がいない」状況になっていた場合、
現場の声が届いていない可能性が大いにあります。


https://www.carner.co.jp/investigation/report02.html

こちらの調査結果から、社長が現場を理解しているかについて、
「現場と社長での思い込みの差」が大きいことが分かるかと思います。

現場の状況が分かっていない社長が発言力が強いと、
「やりがい搾取」にメスを入れにくい環境になっていると言えます。


Ⅱ.20年以上もの歴史がある中小企業

もう1つの要素として、「20年以上もの歴史がある」中小企業としています。

https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/timeseries/html/g0301.html

先ほどのグラフになりますが、
2000年代に「完全失業率が増加」していることが分かります。


https://www.ma-cp.com/about-ma/business-survival-ratio/

またこちらのデータを見てみると分かりますが、
10年後に生存をしているベンチャー企業は6%となっています。

以上の点から、
20年間同じ方法で生き延びてきたという成功体験から
「現状の社内環境を変化させたくない」心理が働きやすくなります。

日本人は変化を嫌うとよく言われています。

これまで成功してきたやり方が
「正しいと思い込んでしまう」ことにより、
現場の不満を解決しようとしない傾向が強くあります。

【「やりがい搾取」をしやすい会社の体質とは?】
・社長の発言力が強く、現場との温度感の違いに気付けない
・20年以上の成功体験から、変化を嫌う会社


③「やりがい搾取」を防ぐためには

最後に「やりがい搾取」を防ぐための方法をお伝えします。

下記に気を付けていくことが大事です。
・残業を少なくするための努力
・残業代は1分単位で申請可能にする
・成果を数字で見えるかし、正当に評価する

残業を少なくする努力に関しては、
下記の記事にまとめてありますのでお読みください。


成果を数字で見えるかする方法はこちらの記事をご覧ください。


大事なのは「やりがい搾取」をしている可能性があると
常に疑って現場を見る姿勢
です。

特にワンマン経営の会社に関しては、
注意深く社員の声に耳を傾ける癖を付けていきましょう。


本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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