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正しいお風呂の入り方(ジェットコースター編)【ギランバレー症候群の奇跡】23

リハビリ専門病院では入浴もリハビリのひとつと考える

芳子にとっては1か月10日ぶりのお風呂である。ここの病院では週3(1回45分)でお風呂リハビリがあり、

①自分で身体を洗えるか
②自分で髪の毛を洗えるか
③浴槽に入れるか
④浴槽に座ることが出来るか
⑤浴槽から出ることは出来るか
⑥着替え、ドライヤーは出来るか

正しいお風呂の入り方

など色々な項目があり、
作業療法士さんや介護福祉士さんらが一緒に入ってくれて観察(これが恥ずかしい)。初日のお風呂デーはとても緊張した。

1か月ちょっと寝たままシャンプーだったので、
まず、身体を洗うことにした。
お風呂専門の椅子があり、そこに座って身体を洗った。まず一安心。

そのあとが大変だった。浴槽をまたげたのだが、足がまだ柔軟性がないためお尻を浴槽につけることが出来ないことに恐怖!

「これ、どうやって座るんですか?!」と思わず聞いちゃいました。
「浴槽のななめになっているところからお尻を滑らして入るんですよ。やってみてください。」
と言われたので
「どっ、どっ、ここから~~~?!」とお尻をつけ恐る恐る浴槽に滑り込む!
「きゃー怖いよ~ジェットコースターみたい!!」
「そんな表現したの新井さんだけですよ」と笑われてしまった。

人が見ているだけで緊張もするしなんせ、全裸だしwゆっくり湯舟に浸かってる場合じゃない。

「もうもう出る!」←牛か?と
言って芳子は浴槽から出ようとするが腰が上がらない

「どうしよう!?このまま湯舟に入ってたらふやけてしまう」と思って手すりに捕まり腰をあげようとするがそれでも上がらない。

恐怖しかない。

「じゃぁ、一緒にあげますよー」と作業療法士さんが1.2.3!といって芳子の体をあげてくれた。

「良かった~~脱出成功!」

でもなんだか風呂に入るのはとても疲れるし気持ちいいなんて今は想えない。
週3も脱出であげてもらうのか・・・。と思って風呂に入ったのはいいのだが、着替えもドライヤーも疲れちゃってなかなか思うように出来ない。
最後は手伝ってもらって部屋に帰る始末。その夜は腰が重くて痛くてどうしようもなかった。

風呂に入るのがこんなに大変だとは思ってもみなかった。イメトレ、イメトレ。うーーーん、芳子はそう思いながら爆睡したw

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