【公務員を辞めた体験談】現職最終出勤日
2025年2月某日
7年間務めた公務員を辞める朝が来た。
明日からは有休消化だから、これが公務員として本当に最後の出勤日になる。
新卒から入って7年間、長いようで短かった。
改めて考えれば、人間関係は本当に恵まれていた。取り立てて絶望的なパワハラ上司に会った訳でも、見放してくる同僚がいたわけでもない。
同僚も後輩もとてもよく接してくれたから、仲がいい一生涯の親友も沢山できた。この縁は死ぬまで忘れないでいたい。
仕事内容がいやになったわけではない。ただ
・頑張ってもその辺でくつろぎながらスマホをいじっているおじさん
職員と給料が変わらない。むしろ低い
・昇給率も一緒
・残業でしかお金を稼げない。
・かといって、有休が十分にとれるわけでもない
・あと数年この職場にいると、一生ここに居るしか選択肢がなくなってしまう
という、公務員が辞めるのにありそうな理由を上からあげていったらそれが見事に重なっただけだ。
前向きな理由で言えば
・7年間で行ってみたかった部署にほぼ全ていけたこと
・長時間残業にも耐えられる根性を身につけられ、これ以上の根性はもう同じ職場では身につかないと思ったこと。(筋トレで同じ筋肉だけ鍛え続けても成長しないのと同じ。)
・国際的な大イベントにも関わることができたこと
は、自分にとって非常にいい経験になったし、今後にも活かしていける大きな資産になったと思う。
(特に国際イベントに関わった経験は自分の名刺としても非常に強い力を今後発揮してくれる。)
自分は腐っても恵まれている自治体の方の地方公務員だったけど、それでもここ最近本当に辞める人たちが続出している。
自分の同期も知り合いも仲いい人は何人も辞めてしまっている。
それだけ今の公務員に魅力が無く、自分の人生を合理的に考える人は辞める、という選択肢を簡単にとれてしまう組織になってしまうのは少し悲しかったりもする。
来年度からはコンサルタントになる。
幸運にも、悪くない職場に配属になると思う。未経験だが、今までの自分の仕事で培ってきたことはこれからもしっかりと活かしていきたい。
30才になってから新しい挑戦をするなんて思っていなかった。
もう遅すぎるかもしれないが、毎年違う挑戦をする事を増やしていきたい。
公務員を辞めるという事は副業も解禁される。
自分の経験を人に与えて、その対価としてお金を得るという経験は何物にも代えがたいものだ、それも頑張っていきたいと思う。
今、公務員を辞めたいと思っている人がいたら、とりあえず、どうして自分が公務員を辞めたいと思っているのか、とにかく書き出してみてほしい。
・スキルが身につかない
・残業に耐えられない
と思っていたらそれはもう本当に黄色信号だから、今すぐ転職サイトに登録する等して動き出した方がいい。
公務員は、「死ぬまで安住ができてしまう」最高の会社だ、だから危機感のない職員は全く動こうとしない。動いたときにはもう、退路が無い状態になってしまっている。
今は公務員の出戻り採用も積極的になってきている。だめだったら戻るかほかの自治体に行く。そんな人生でもいいんじゃないかと思う。
こんなに安定した会社を捨てるのに、意外にも不安はない。
もっと頑張れる未来があるとおもう。