詩)「僕らの毎日 権威とは無縁だが」
「僕らの毎日 権威とは無縁だが」
風が冷たいのである
一生懸命 外で おしっこを我慢して
仕事しているのである
背中が丸くなってしまうのである
風がいじわるにぷうーと吹くのである
寒いのである
僕らの毎日 そんなことの繰り返し
権威とは無縁だが
外反母趾の女が俺にいう
私って体型変わらないでしょ。そう言われるの。
そうだね 若い頃と変わらないよ
そんな愛想を振りまいて
ああ もう若くないなと自覚するのである
僕らの毎日 そんなことの繰り返し
権威とは無縁だが
マスクをして出勤 東海道線 年末だというのに
SNSとかいろいろ開いて
時間を潰しているのである
たまにはボブディランなんか聞いたりして
ブルーにこんがらかっているのである
僕らの毎日 そんなことの繰り返し
権威とは無縁だが
責任くらいはちゃんととりたい
自分のやってきたことに
領収書はちゃんととってあるし 経費だってちゃんと計算して 誤魔化しなんてない
そうだろ?そこの若いの 言葉で誤魔化してちゃ いつかとんでもないしっぺ返し食うぜ そう思ったりしているのである
僕らの毎日 そんなことの繰り返し
権威とは無縁だが
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