7インチ盤専門店雑記298「ウマグマのジジ」
ピンク・フロイドのサード・アルバム「ウマグマ」です。1969年11月7日リリースとのこと。映画「モア」のサントラ盤を含めると4枚目ですけどね。ロックが熱かった年、1969年リリースです。ちょいとラジオ番組で1969年8月の歴史的イベント「ウッドストック・フェスティバル」の出演者を特集するので、1969年の年表をチェックしていたり、各アーティストの1969年のリリースは何じゃらほいと調べておりました。ピンク・フロイドは「モア」と「ウマグマ」なんですね。出演していない連中のアルバムまで調べたところで、番組内で語れるほど時間の余裕があるわけではないのですが、…調べたくなるんですね、これが。
さすがにピンク・フロイドのアルバムは揃っておりますが、「Ummagumma」と「Obscured By Clouds」は複数ありまして、何故かと言うと、ジャケットが国によって違うからなんですけどね。
国内盤は色があせたように感じるほど薄いんですけど、ウチの盤、それに加えてバンド名が切れているんですけど…、東芝さん、結構この辺雑かもしれません。そしてギルモアの足元には1958年のミュージカル「恋の手ほどき Gigi」のサントラ盤が置かれています。
古い映画のサントラはイラスト・ジャケが多く、好きなので結構集めております。ジンジャーの壁面を飾ることも多いですから、ご存知の方はご存知というネタです。ウチの「ジジ」、シールがべったり貼られておりますが、65年前の盤と考えると、かなり状態はよろしいかと思います。
これ、アメリカ盤では消されてしまいます。先般James Gangの「ボレロ」がカットされていたりする事情をよっしーさんが詳細に書いてくれました。大変興味深い内容なので、リンクを貼らせていただきます。
思うに、1969年頃から権利関係が急にうるさくなったんかいなということなんです。どこの国の盤が消されているか否かは細かく分からないのですが、少なくとも、米国盤は消されており、国内盤は残っております。
毎度、あまりキレイに写真を掲載することはしていないのですが、今回は比較するために、照明の映り込みがないように、ソファの背もたれにたてかけて撮影しました。お分かりでしょうか?まあ、ダメよと言われたら消すかという程度でよろしいかと思いますが、色味も随分違いますし、「ジジ」がいなくなったことで、作品としての完成度は問題ないんですかね?
それにしても、バンド名が切れているのはいいんですかね…。