7インチ盤専門店雑記106「デイ・アフター・デイ」
バッドフィンガーの「デイ・アフター・デイ」やはり大好きな曲です。個人的にはリアルタイムで購入した極初期の一枚でして、聴いた回数もケタ違いに多いわけですから、思い入れも強い一曲です。子どもの頃に買ったレコードは、他に聴くものがまだあまりないわけで、一日数回、毎日のように聴くんです。飽きもせずによく聴いたものです。アメリカでは1971年11月、イギリスでは1972年1月にリリースされています。
この曲ねぇ、今考えたら凄いメンツなんですよ。バッドフィンガーの4人、ピート・ハム、トム・エヴァンス、ジョーイ・モランド、マイク・ギビンズに加えて、スライド・ギターはジョージ・ハリスン、ピアノはレオン・ラッセルですからね。演奏が悪かろうはずもなし、子供心に「完璧じゃん」と思っておりました。
1972年という、今から50年前の年、自分は12歳、小学校から中学校に進学する年です。嫌で嫌でしょうがなかった小学校と、思い切り楽しかった中学校、忘れられるものではありませんが、自分の人生において、とても嬉しかった時代のBGMです。嬉しかった感覚とセットになっているのか、今でも聴くたびに気分が上がります。
中学ではバスケットボールに夢中だったのですが、それなりの戦績も残していますし、やった甲斐もあったと思います。勉強も結構頑張っていたなとは思います。同級生に恵まれたという感覚もあって、音楽の話ができる人間が何人かいたことが、実は一番嬉しかったのかもしれません。もう遠い昔の記憶ですから、少々曖昧ですが、でも休み時間などに情報交換することが楽しかった記憶はしっかり残っています。
醍醐君という全米トップ40好きがいたおかげで、随分音楽の幅が広がったことは自分の人生に大きな影響を与えたと思います。また、名前は忘れてしまいましたけど、もう2人、ビートルズ好きとフォーク好きがいて、随分音楽ネタで盛り上がったんです。そのビートルズ好きに、「バッドフィンガーの「デイ・アフター・デイ」のシングルを持っている」ということで一目置かれていたのも忘れられない思い出です。あのイントロは、いまだにかなり正確に脳内再生できます…ね。