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7インチ盤専門店雑記750「ロン・ウッド」

ロン・ウッド、大好きなギタリストです。はじめにお断りしておきますが、彼の7インチ盤(ウチに)はありません。見たこともありません。おそらく流通してません。どうしてなんでしょうね。存在するんですけどね。

果たして彼はローリング・ストーンズに加入して幸せだったのでしょうか。彼のソロ・アルバムはどれもブルージーで、骨太で、参加ミュージシャンは結構なメンツで、スタジオ内は実に楽しそうです。どれも好きな盤ばかりで、可能であれば予備も持っております。

「1 2 3 4」は1枚売ってしまいましたけどね。一応日米盤を押さえております。こういう盤はホントにクレジット好きには堪りません。ドラムスなんぞ、チャーリー・ワッツとかイアン・ウォレスとかカーマイン・アピスといった有名どころを曲によって使い分けております。キーボーダーはイアン・マクラガンにニッキー・ホプキンス、…鉄板ですね。ギターでワディ・ワクテルが参加している曲があることが少々意外です。またボビー・ウォーマックをフィーチャーした曲があったりするのも、この人物の嗜好を物語っておりますな。

「Gimme Some Neck」は日本盤2枚です。ボブ・ディランから提供された名曲「Seven Days」を含む、最も売れたアルバムです。もうこの一曲だけでも買いですが、やはりキース・リチャーズやイアン・マクラガンといったニュー・バーバリアンズのメンツを中心に、豪華で楽しいお仲間が集まっております。ミック・ジャガーもここでは2曲でバックアップ・ヴォーカルを聴かせます。面白いのは、デイヴ・メイスンやミック・フリートウッドといった名前まで見られることでしょうか。

そういえば、以前に一度ロンの兄ちゃんのアート・ウッドを中心に英国ロックの人間関係的な記事を書いたことがありました。

その時も思ったのですが、楽しいことをやっているなぁと思うとロン・ウッドってよく居るんですよ。何だかんだ言ったところで、英国ロックのど真ん中にいるのはこの辺の人たちなんじゃないですかね。ストーンズの他の連中よりも身軽なのかとも思います。お声がかかったら、ホイホイ遊びに行ってしまいそうですよねぇ…。

とにかく好きなので、彼の関連音源は結構頑張ってアナログレコードで集めました。もう最近は減らす段になって、やはり好き者はそこが分かっていらっしゃるのか、「ロン・ウッドはありますか?」とかなり早い段階で訊いてきます。「あまりないですよね」と言いつつ、あるものをお見せすると、「これ欲しい」となるので、もう何枚かは旅立ちました。意外なところで、12インチ・シングルが何枚か存在します。CDの時代になってからは、12インチ盤は別のレーベルからリリースされたりもするので、オフィシャルなものなのかブートレグなのか曖昧なものもありますが、名盤ライヴ「Slide On Live」からのカットで「Stay With Me」の12インチが存在したりします。これなんぞは有り難い一枚です。

結局のところ、彼の太い音のギターが好きなのですが、あまりアナログ・リリースに関しては熱心な方ではないので、見つければ少々お高くても買いでしょう。自分もそれなりのお値段で買い集めましたから、どうしても、フツーのアナログ盤よりはお高めの値付けになっております。





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