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7インチ盤専門店雑記650「ラヴァーボーイはお好き?」

カナダのハードロック・バンド、ラヴァーボーイはお好きですか?私はフツーに好きです。「それ行け!ウィークエンド Working For The Weekend」は大好きな曲です。…邦題はサイテーですけどね。

あえて細かく解説することも憚られますが、中ヒットがいっぱいあります。とても聴き易いフツーのロックです。冒頭でカナダのハードロックと申しましたが、そこがいけないのでしょうか。このバンドに拒絶反応を示す方は少なからずいらっしゃいます。概ね70sのハードロックがお好きな方たちですね。大抵「あの音がどうも」とおっしゃいます。…それならハードポップとでも言っておけばいいのでしょうか。

Wikipediaを見ますと、日本語版は恐ろしく情報が少なくて、日本では人気がないのかなと思わせますが、80年代のラジオなどでは結構かかっていたと思いますけどねぇ。元はスティーリー・ダン的に、ギターとヴォーカルの2人がオーディションで集めたメンバーでスタートしますが、結局仲良しというか、いまだに続いていますからね。2000年頃にベーシストが亡くなって、それ以降はガタガタというか思うように活動できていないようですが、そんなことからも、売れていた80年代の頃はいいバンドだったんじゃないですかね。

映画「フットルース」のサントラのために録音した、ヴォーカルのマイク・レノとハートのアン・ウィルソンのデュエット・ナンバー「オールモスト・パラダイス」が大ヒットしましたから、「ああ、これで終わりか」と思いましたが、意外にも活動は続けていたんですね。まあ、1987年以降、ヒットは出ていませんけどね。10年に1枚程度のペースでも、続けているというのは凄いことです。

面白いところは、次に映画の話があったときは、しっかりバンド名義で参加していることでしょうか。トップガンの「Heaven In Your Eyes」のことですけどね。ヒットしたわけではありませんが、こういうところに名前があるのもいいことです。…しかも「トップガン」ですからね。

まあ、好かれようが嫌われようが、これが80sだという、アイコニックな一曲を持っていますから、むしろイベントなどでは使い易いです。「明らかに70sの音ではありませんね」で済んでしまいます。明るく元気な80sの典型ではありませんか。

「それ行け!〜」は、自分が大学生の頃にヒットした曲ですが、まだ働いてないにもかかわらず、その世界観がいいなあと思ったものです。ある意味、当たり前のようにも思いますけどね。雨の日と月曜日が嫌い…というのと同じで、概ね賛成多数ですよね。そういうあるある感満載の歌詞だと売れるんですかねぇ。王様を殺せ〜とか、あるある感皆無の歌詞で売ろうとするよりは敷居が低いでしょう。

私はやっぱりラヴァーボーイ好きです。

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