清澄白河カフェのキッチンから見る風景 : いつもと違う疲れ方
さて今日はイベント開催日です。事前に忙しくなるのが分かっておりましたから、今回は自分への負荷が減らせるように、オススメを持ち寄って語っていただく内容にしましたが、結局想像を超える忙しさに驚いております。売上が伸びるのは嬉しいはなしですが、どうしてこのタイミングなんですかねぇ。ランチも激混みならレコードもいっぱい旅立って行きました。ようやく少しだけ秋っぽくなりましたから、本やレコードのことが考えられるようになったということでしょうか。…レコード・コレクターなんて病気みたいなものですから、真夏でも真冬でもレコードのことしか考えてないと思いますけどねぇ…。
加えて私よりももっと忙しい人が家庭内におりまして、今週は平日5日のうち4回、23時過ぎにクルマでお迎えに行きました。終バスよりも遅い時間、結構建物から出て来る人間がいるので驚きます。まあブラックな組織ですからねぇ…。職場結婚なので、内情は普通以上に知っておりますが、相変わらずなんでしょうね。私自身もカラダを壊して辞めたわけですからねぇ…。
そんなわけで、日付が変わってから夕食ですが、こんなタイミングに絶対やらないといけない作業がもう一つ…、年末調整の書類のデータが届きまして、印刷してスタッフさんに配り、回収して税理士さんに送らなければいけません。プリントアウトなどはもう2時過ぎとかいった時間帯にやっている始末です。…こういう場合、中小零細企業の経営者は、疲れたとか言ってられないわけなんです。まったくもって、60代になってやることではありませんな。それでも、現役の頃は「急ぎの仕事は一番忙しい人間にやらせろ」ということをやっておりました。何とかする能力が高いというやつですね。…働き方改革とかいう言葉が冗談にしか聞こえない夫婦です。
昨晩は、コロナ前にトーク・イベントや読書会に何度か参加してくれた方がお食事にいらっしゃいまして、しばし楽しい時間を共有できました。彼の読書会を開催する場所を探していらっしゃるということで、「どうぞ、どうぞ…」という話なのですが、コロナ前は月2回のペースで開催していたジンジャーの読書会はもうやらないのかということも言われましてね。こう忙しい、忙しいと言っているタイミングでは、再開することを考えることすら憚られます。
それでも、昨晩も古い動画をスクリーンに映しながら観たりしたので、いろいろできるスペースであることはご理解いただけたかと思います。…元々ご存知だとは思いますけど。コロナ前までは時々遊びにいらっしゃっていたので、まだあるかという現存確認ですかね。まだあるんですよ…、しぶとく生き残っていますよ。
場所的な話だけでなく、読書会をやる時に、映像や音声データを活用するか否かは賛否両論あるようです。読書会だから文字情報に拘り、そこから想像力を育むような刺激を得られるのもいいでしょう。でも私は映像を使うことの方に賛成です。読書の面白さ、素晴らしさを情報共有するのに、文字以外の視覚情報を活用することは、印象付けが飛躍的に深くなります。おそらく脳の違う部分を使っているとは思います。直截的な映像は想像力を膨らませることを抑制しますかね?さらに想像力を刺激するだけのように思いますけどねぇ…。そういえば、以前月2回のペースでやっていた読書会が終わると、普段とは違う疲れ方で、フィジカルな疲労とは違うということを思い知らされておりましたね。
実はこういういつもと違う疲れ方というものを経験する機会は今でもありまして、一つは知的欲求でウチのお店を訪ねてくださったお客様と話す時です。何がしてあげられるか、脳みそをフル活用して、あれこれ考えますからねぇ…。普段は封印しているIT関連の仕事の経験も呼び出しながらというケースは、疲れも1〜2割増しかもです。そしてもう一つ、他でもない、自分のトークイベントの時です。特に今日のイベントのように、瞬時にレコードを探し出さないといけない作業は、相当に記憶野=海馬と大脳皮質を使います。ABC順に並んでいるものから探し出すような単純化された作業ではなく、関連アーティストや同傾向のレコードを探し出すケースも多く、一瞬のうちに、記憶と関連領域の勝負みたいなことをしております。フィジカルな疲れも伴いますが、それ以外の部分が実は大きいのです。
そんなわけでイベントの時は、お客様そっちのけでしかめっ面していることも多くなってしまうのですが、…いけませんよねぇ…、おそらく記憶力よりも集中力の勝負という気もしますね。そもそも狭心症で倒れた時に一部の記憶が失われたような人間ですからねぇ…。加えてもっと整理整頓ができていれば、レコードを探し出すのも簡単なのですが、結構動いていますからねぇ…。売レコードのボックスも、お客様が動かしてしまうので時々は整理しないとまずいわけですよ。一応ファミリー・ネームのABC順でアーティスト内はリリース順になっておりますからね。無造作に本が積み上がっている昔ながらの古本屋の親父さんが、店内のどこに何があるかを把握しているようなものですね。
さ、土曜日のランチは比較的に空いておりますから、そんなわけで、今日はレコードの整理をするというのがイベント準備でもあるわけなんです。…嗚呼、ただの言い訳ですね。
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