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7インチ盤専門店雑記086「ジャズ・アット・マッセイ・ホール」
ジャズ好きには説明する必要もない豪華メンバーによる名盤ライヴです。チャーリー・パーカー、ディジー・ガレスピー、バド・パウエル、マックス・ローチ、チャールズ・ミンガスです。もの凄いです。ただねぇ、如何せん音が悪いんです。ジャズを聴き始めた頃、古い音楽だし、音質は期待できないかと思っておりましたが、他のいい音で鳴る音源を知るにつけ、この盤の残念な音質が恨めしくなってしまいました。
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パーカーあたりの古い音源はアナログ盤ではお高くつくので、何の迷いもなくCDで勉強させていただきました。少し落ちついてから、状態のいいアナログ盤を何枚か入手しましたけど、やはりお手軽に聴けるCDで十分です。自分が生まれる前の音源に関しては、拘ってもしょうがないかなと思ってます。一方でダウンロードしたデータでもそこそこの音質で聴けますが、やはり物足らない気がしてしまいます。そういう意味では、CDがベストだったと思います。
やっぱりフィジカルというんですか、ライナーとかも読みたいし、ジャケットをじっくり眺める時間も愛しいわけですからね。CDのジャケットは小さいですけど、古い音源の場合、ものによりますが意外と正確に再現していますし、パーカーあたりだと、ライナーがもの凄く充実していますからね。
それこそ最近になって7インチ盤専門店なんぞ始めてからは、当時ものの古い音源の盤を見つけて楽しんでおりますが、結局はCDのライナーあたりの知識に頼っておりますからね。今後配信中心の世の中になって、ライナーに掲載されていたような情報って、忘れられてしまうんですかね?配信でいいと言う方は、背後にある物語などは気にならないんですかね?音楽の楽しみ方のかなりの部分を占めていると思うんですけど、Wikipediaとかの不正確な情報で満足しちゃいけないのではと、危機感を募らせているのは余計なお世話なんでしょうかね…。
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まあ、マッセイ・ホールに関しては、チャーリー・パーカーが契約の関係で、奥さんの名前の「チャン」になっているとか、未払いでどうのといった、どうでもいいお話しかないんでしょうけどね。せっかくの凄いメンツなのにな。「ソルト・ピーナツ」がヤケクソに聴こえるのは私だけですかね?英国ツアーはあまり楽しめなかったんでしょうかね…。