7インチ盤専門店雑記700「マデリン・ペルーのレアなところ」
大好きなマデリン・ペルーですが、アナログで聴きたい代表ですよね。でもさすがに7インチ・シングルはありません。LPで聴くことが多いわけですが、やはりトップレベルで好きな人なので、CDも買いました。…ボーナス・トラック目当てといったところです。加えて実はCDシングルまで手を出したりしました。大好きな「Dance Me To The End Of Love」の別テイクとかはやはり欲しいもので…。
レナード・コーエンの曲ですが、圧倒的に彼女のテイストになっておりまして、よくぞご自身の声を理解し、よく合う曲を探し出してきたなと思います。本当に素晴らしいカヴァーです。
「Smile」という曲のCDシングルもあります。2006年のアルバム「Half The Perfect World」というアルバムのラスト曲です。これのカップリングでランディ・ニューマンの「I Think It's Going To Rain Today」のカヴァーが収録されております。…どうしてこれをアルバムに入れなかったんですかね。これは入れておいて欲しかったですね。
このアルバム「I'm All Right」という大好きな曲がありますが、それ以外のどの曲よりも、これを入れておいて欲しかったですねぇ。あ、ちなみに「I'm All Right」はマデリン・ペルーとスティーリー・ダンのウォルター・ベッカーとこのアルバムのプロデューサー、ラリー・クライン3人の共作曲なんですけどね。まあこのアルバムのハイライトでしょう。
ウィリアム・ギャリソンというハーモニカ吹きとのコラボレーションもあります。2004年の「Got You On My Mind」というアルバムです。この人、カーリー・サイモン、スティング、バーバラ・ストライザンド、ペギー・リー、チャカ・カーンといった人たちとコラボ歴ありということです。私的には、映画「バグダッド・カフェ」の「コーリング・ユー」のあのハーモニカの人です。あのアルバム、ちゃんとクレジットが書いてないので、よく分からないのですが、彼のWikipedia には記載がありますし、おそらく間違いないでしょう。…このアルバム、なかなかいいですよ。ほっこりします。
ま、ハーモニカとのコラボということでは、トゥーツ・シールマンスの2006年のアルバム「One More For The Road」にフィーチャーされたこともあります。全然絡むような音源ではありませんけどね。でも、何だか思い切りハマっている気がするんですけど、ハーモニカとかの染み入る音と彼女の艶のない声がいかにも合いそうなんですよね。…ここでは、ティル・ブレナーとのコラボもおススメです。この辺りの音源、好きなアーティスト同士が入り乱れていて、もう夢中になって聴いたものでした。
この辺の音源が結構近い時期のものなのですが、2004年05年頃からアナログがグッと復活してくるわけですが、そのタイミングで聴いたもので、アナログで聴きたいという思いがもの凄く強くなってしまった原因の一つだったりします。ノラ・ジョーンズのファーストが2002年、セカンドが2004年、ジャック・ジョンソンの「In Between Dreams」が2005年、そんな時期にマデリン・ペルーも人気が出て、この辺のCDシングルやコラボ盤なんかにも手を出していたんです。ここでご紹介しているのは、みんなCDですけれど、あくまでもアナログで聴きたいねという音源としてご紹介しております。
ウィリアム・ギャリソンとのコラボ「Shoulda Known」、カーリー・サイモンがas Scorpionとしてクレジットされているんですけどね。…それだけ?というか、もったいないというか…。
ちなみに「Let's Walk」は今年の3枚当確でしょうか。…お店で聴けますよ。