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7インチ盤専門店雑記742「Live At Leeds」

1970年に6曲収録でリリースされたザ・フーの「Live At Leeds」ですが、これ好きでしたねぇ。購入したのは中学2年生の頃なので、リリースから4年ほど経ってからということになりますね。最初は音が悪いというのでしょうか、あまりのチープな鳴りにビックリしました。でもヘッドフォンだとそこそこ迫力ある音になるので、もっぱらヘッドフォンで聴いておりました。A面4曲、B面2曲、…ライヴにしては物足りない長さかもしれませんね。

1995年に突然14曲入りの25周年記念盤がリリースされまして、飛びつきました。好きなアルバムのコンプリート版は嬉しいですよね。…嬉しいのですが、やはり別物ですね。この盤で聴くと印象が全然違います。そうなると、オリジナル・リリースはあれでよく練られていたということなんですかねぇ。ブートレグを模したようなデザインのジャケットは大好きなんですが、そういうテイストの割に…考え尽くしていたということなんですかねぇ。

そして、どうしても違和感が拭えないんですねぇ…。ザ・フーのライブといえば、「ヤング・マン・ブルース」で始まるものと思っておりました。これが違和感の原因なんですけど、「サブスティテュート」はどうして選出されたか他と聴き比べて楽しむしかありません。後半というか、ライヴ終盤、「サマータイム・ブルース」「シェイキン・オール・オーバー」、B面に行って「マイ・ジェネレーション」「マジック・バス」と続く流れは
もうこれしかないというか、この時期のライヴの定番だったんですかね。

個人的には初期ザ・フーだと「アイム・ア・ボーイ」が大好きなので、これが入ってないのは残念なんです。でもそれも後から知った曲ですし、このライヴ盤に入ってなくてもいいかなという思いもあります。「ババ・オライリー」や「無法の世界」のように、後々定番曲になって行く曲はまだリリースもされておりません。それでも名盤ライヴというと名前が出てくるわけですから、なかなか大したものです。

どのアーティストもライヴの定番曲ってあると思います。そういった曲がリリースされる前のライヴは古いということで、段々聴かれなくなって行ってしまうのかもしれませんが、ザ・フーの「ライヴ・アット・リーズ」はあまりそういう評価は目にしません。それだけ、「サマータイム・ブルース」や「マイ・ジェネレーション」などのインパクトが大きいということなんですかねぇ?

まあ、それでも後々の「無法の世界」のライヴなんかを聴くと、やっぱり凄いなぁ…となりますから、ちょいと早すぎたんでしょうね。…ツェッペリンの「狂熱のライヴ」も選曲がイマイチに感じますしねぇ…。私、後期の方が好きなもので。

今年はキース・ムーンの命日(9月7日)がちょうど自分のトークイベントだったもので、特別集中してザ・フーを聴くようなことができなかったんですけど、まあ9月10月はミュージシャンの命日続きですから、こんなタイミングになってしまいましたが、ちょいと聴いておきました。


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