7インチ盤専門店雑記111「恋のグリーン・ライト」
11月に入り、そろそろ年末進行を意識しながら、慎重に行動しております。結局猛烈なバタバタに見舞われるのは毎年のことなんですけどね。今日からいろいろなものが値上がりして、もう原価率の計算とかしたくないんですけど、それでも、飲食店を運営しているからには、避けては通れません。本当に厳しいです。11月は毎年あっという間に通り過ぎる月でして、11月なんてあったっけ?と言いたくなる始末です。まあ時間というものは誰もが根源的に持っている平等なリソース、無駄にはしたくないということを念頭に、突っ走るしかないでしょう。
如何せん今年の11月は、車検で一週間ほどクルマがありません。その間、とても困ったことになるのは目に見えているので、いつも以上に緊張しております。加えて、今年は児童相談所のお手伝いのイヴェントもあります。里親さん向けの説明会に場所を提供するわけですが、とりたてて何かするわけでもないのに、一応かなり慎重になっております。なにか不手際でもあったとして「ゴメンね~」で済まない内容ですからね。間接的ではあれ、一人の人間の人生を大きく左右するようなイヴェントでしょうから、…慎重に、慎重に。そして、その里親制度の説明会の翌日には、砂町文化センターの「レコードの魅力」講座の第2回。…頑張るしかありません。
ラジオ番組に関しては、来週12月の1週目から3週目までの3本分の収録を行います。内容は「30年前の音楽シーン:1992年」「40年前の音楽シーン:1982年」「50年前の音楽シーン:1972年」、もうかなり前から準備して、ラフ原稿も出来上がっております。問題はその次の収録でして、「2022年に入手したレコード:7インチ編」「2022年に入手したレコード:LP編」そして新年初回は「まったりリクエスト特集」となろうかと思われます。この3本の収録がいつになるかで、バタバタの度合いがかなり違ってきますからね。ここが年末進行の怖いところです。
2022年に入手したレコードは、ブツが限られていますから、選曲も悩みようがありません。LPは2022年リリースの新盤、7インチは自分が購入したものからテキトーに選べばいいわけで、…悩まないかというと、やっぱり悩むんですけど、普段の100曲200曲から選び出す10曲ではなくて、20曲程度から選び出す10曲ですから、少しは気がラクです。ラフ原稿は普通に作る必要がありますけどね。リクエスト特集はまんまかけるわけではありませんが、選曲もしゃべりも直前でいいでしょう。アドリブ度が普段の数倍増しですかね…。
さて、7インチの方の選曲で、少し前から悩ましい思いをしているものがあります。アワー・タウン「恋のグリーン・ライト」という盤です。これ1984年にリリースされたマーク・ゴールデンバーグがクリトーンズの次に作ったバンドで、そっくりピーター・フランプトンのツアー・バンドになった連中です。この話題だけでも当確かと思っているのですが、問題が一つあります。ズバリ、曲が面白くないんです。タカラ缶酎ハイのイメージ・ソングということですが、…記憶にございません。YouTubeのコメント欄には、エアロビやワークアウトに向いているとかいった書き込みもありますが、確かにリズムは単調です。それだけです。ビックリするくらい、面白くない曲なんです…。
今年は、マーク・ゴールデンバーグに関しては当り年なんです。とにかく全容が知れないアーティストですから、手探りなんです。そもそもWikipediaは日本語版のページがありません。英語版は大好きな「鞄を持った男」をはじめとした80年代の情報がそっくり漏れており、ディスコグラフィも不完全なものです。当然ながら、アワー・タウンも載ってません。
その80年代の音源を集めた「ベスト・セレクション」をヤフオクで見つけましてね。比較的状態のいいものが入手できました。問題はここからで、このベスト盤の帯のウラに見たことない盤の情報が載っていたんです。タイトルは「ある旅行者の手記」とあります。
そのことを、毎週のようにランチにいらっしゃる常連さんに話したところ、「ありますよ」ということで非常に驚いたのですが、さらに「差し上げます」ときたもんだ…。申し訳ないので、なにかと交換しましょうということになって、何と交換したか忘れてしまいましたが、なんといきなり入手できてしまいましたとさ…。「ある旅行者の手記 MEMOIRE D'UN TOURISTE」、ジャケットの状態はまあまあですが、音は問題ありません。嬉しいです。
2022年に入手したレコード、いろいろありますけど、アワー・タウンはやめときますかねぇ…。でもこの話題はラジオで使えそうなんですけどねぇ…。やめとこうかなぁ…。悩ましいなぁ…。選曲で悩んでいる場合じゃないんだけどなぁ…。
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