7インチ盤専門店雑記019「ジャイアント・ステップ」
「ジャイアント・ステップ Giant Steps」ジョン・コルトレーン John Coltrane (1960)
コルトレーンのアトランティック移籍第1弾、「ジャイアント・ステップ」のA1、A3、B1を7インチEPに押し込んだものです。やはり7インチ・サイズで愛着が増し増しです。このアルバムに関しては、タイトル・チューン一択だもので…。
コルトレーンの他には、ピアノがトミー・フラナガン、ベースはポール・チェンバース、ドラムスはアート・テイラーなんですが、目立ってやれという人間がいないせいか、なんかもの凄くバランスがとれている気がしてしまいます。
マイルスのコンボで注目され、プレスティッジで「ブルー・トレイン」や「ソウル・トレイン」などの名盤をものにした1958年までと、アトランティックの4枚はやはりちょいと違います。「Giant Steps」が1960年、「Coltrane Jazz」「My Favorite Things」「Ole」の3枚が1961年、その後怒涛のインパルス・イヤーに入っていくわけですが、個人的にはアトランティックの4枚+「ブルー・トレイン」だったりします。ともあれ、私が生まれた1960年はこれ一枚のみ。どのみち遡りで聴いているジャズは、思い入れ優先です。
できることなら、タイムマシンに乗って、当時のジャズ喫茶でこの盤を聴いてみたいものです。