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FM84.0MHz Radio City presents "Saramawashi.com -The Vinyl Paradise" 072:追悼特集
さらまわしどっとこむ -The Vinyl Paradise-
第72回(2023年2月10日(金)20時~
(再放送:2月12日(日)19時~)
清澄白河にあるカフェGINGER.TOKYOのオーナー高山聡(あきら)がお届けする音楽番組です。
全曲アナログ・レコードでお届けします。しかも可能な限り7インチ盤で、しかもフルレングスでかけます。
サーフェスノイズにまみれた1時間、ぜひご一緒に。
前回のクリスティン・マクヴィの追悼特集に続いて、今週も追悼特集です。ここ数カ月の間に随分多くのミュージシャンが亡くなってしまいました。クリスティン・マクヴィが亡くなった昨年11月には、他にナザレスのダン・マッカファーティ、ブラジルのシンガー、ガル・コスタ、ホークウィンドのニック・ターナー、ドクター・フィールグッドのウィルコ・ジョンソン、それから「フラッシュダンス」とかのアイリーン・キャラも亡くなっているわけです。
12月になるとドイツのミニマル系、アシュ・ラ・テンペルのマニュエル・ゲッチング、サヴォイ・ブラウンのキム・シモンズ、CCBの笠浩二、ラスカルズのディノ・ダネリ、安全地帯のドラマー田中裕二、トム・ベルにポインター・シスターズのアニタといったところ。そして1月に入ってから、アース・ウィンド&ファイヤーのドラマー、フレッド・ホワイト、ジェフ・ベック、高橋幸宏、BTOのロビー・バックマン、デヴィッド・クロスビーときています。これ全部レコードかCDを買ったミュージシャンです。他にもいらっしゃいますけど、とにかくこんな状況なんです。
1曲目
「Going Back Home」Wilko Johnson & Roger Daltrey (2014)
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まずは昨年11月21日に亡くなったウィルコ・ジョンソンです。1947年7月生まれですから、享年75歳でした。マッドマンを演じていましたが、元は高校の教師です。2014年にすい臓癌の告知を受け、ザ・フーのロジャー・ダルトリーと最後の仕事となる「ゴーイング・バック・ホーム」というアルバムを作ります。手術は成功し、一旦は復帰の意欲も見せていたということですが、8年間の闘病の末、亡くなっております。その最後の仕事となった「ゴーイング・バック・ホーム」のタイトル・チューンを聴きました。
2曲目
「What A Feeling」Irene Cara (1983)
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リクエストもいただいておりました、「フェーム」や「フラッシュ・ダンス」のヒットが印象的なアイリーン・キャラです。この方1959年生まれですから、まだ63歳だったんですね。「フラッシュ・ダンス」の主演女優さんはジェニファー・ビールスでして、アイリーン・キャラは歌っていた方の人です。アカデミー賞もグラミー賞も受賞しております。1983年の大ヒット「フラッシュ・ダンス~ホワット・ア・フィーリング」を聴きました。
3曲目
「Where Have You Been All My Life」Fotomaker (1978)
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お次が、昨年12月15日に亡くなったディノ・ダネッリです。ヤング・ラスカルズ、それからラスカルズのドラマーとして活躍しました。この人は1944年7月生まれですから享年78歳です。ラスカルズ解散後、ラスカルズのリズム隊、ジーン・コーニッシュとディノ・ダネッリの二人は、ラズベリーズのギター、ウォーリー・ブライソンと一緒にフォトメイカーというグループを立ち上げます。これが大好きなバンドでした。ここではフォトメイカー、1978年のデビュー・ヒット「ホエア・ハヴ・ユー・ビーン・オール・マイ・ライフ」を聴きました。
4曲目
「Shining Star」Earth, Wind & Fire (1975)
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5曲目
「Jealous Guy」Donny Hathaway (1972)
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お次が、今年1月2日に亡くなったフレッド・ホワイトです。アース・ウィンド&ファイヤーのドラマーとして活躍しました。この方は1955年生まれですから、享年67歳、ちょっと若いです。アース・ウィンド&ファイヤーのヴォーカル、モーリス・ホワイトは異母兄弟、ベースのヴァーディン・ホワイトはお兄さんです。フレッド・ホワイトはアース・ウィンド&ファイヤーの他では、ダニー・ハサウェイのライヴ・アルバムなんかでも叩いております。アース・ウィンド&ファイヤーの「シャイニング・スター」、それからダニー・ハサウェイの「ジェラース・ガイ」の2曲を続けて聴きました。
6曲目
「El Becko」Jeff Beck (1979)
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7曲目
「Cause We’ve Ended As Lovers」Jeff Beck (1976)
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お次ですが、世界中のギター好きに激震が走りました。1月10日にジェフ・ベックが感染性髄膜炎ということで、急逝しました。1944年6月生まれ、享年78歳。現役感バリバリでしたから、本当に驚かされました。私は手元にジェフ・ベックのコンサートのチケットが7枚残っておりますが、一番多くライヴを観たアーティストの一人です。正直まだ実感がわきません。彼も2曲聴きました。ジェフ・ベックに関しては、あらためて特集したいと思います。
8曲目
「四月の魚」高橋幸宏 (1985)
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9曲目
「悲しいウィークエンド」高橋幸宏 (1986)
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ジェフ・ベックの翌日は、まさかの高橋幸宏さんの訃報まで飛び込んできました。1952年6月生まれ、享年70歳。早いです。これもショックでした。イエロー・マジック・オーケストラもサディスティック・ミカ・バンドもいい音源がありますが、ソロ・シングルから2曲聴きました。
10曲目
「You Ain’t Seen Nothing Yet」Bachman-Turner Overdrive (1974)
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11曲目
「Takin’ Care Of Business」Bachman-Turner Overdrive (1973)
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ユキヒロさんの翌日にはバックマン・ターナー・オーヴァードライヴのドラマー、ロビー・バックマンも亡くなっております。この方は1953年2月生まれですから享年69歳。バックマン・ターナー・オーヴァードライヴは1976年11月の来日公演が、私にとって、生まれて2番目に観たライヴでして、忘れられるものではありません。
12曲目
「Teach Your Children」Crosby, Stills, Nash & Young (1970)
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13曲目
「Just A Song Before I Go」Crosby, Stills & Nash (1977)
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1月18日には、追い打ちをかけるように、驚きの訃報が続きました。クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングのデヴィッド・クロスビーです。彼は1941年8月生まれですから、享年81歳でした。本当に素晴らしい声の持ち主でした。
次回は芋蔓トークの3回目です。お楽しみに。
番組へのご意見やお便りをください。
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