見出し画像

7インチ盤専門店雑記643「Stone Crazy」

YouTubeって滅茶苦茶面白いですよね。まだまだ知らない音源があるなぁなんて当たり前のことなんですけど、どこからこんな音源が出てくるんでしょうかね。またまた謎音源に出くわしましたよ。 ↓

何なんですかねぇ、コレ。Peter Green, Rod Stewart, Aynsley Dunbar, Jack Bruceですって。1967年とかいう年数が見えますけど、そうだとしたらやっぱり面白いですよね…。ヘッダー写真はショットガン・エクスプレスの10インチ盤ですが、1966年から67年頃に短期間存在したバンドです。以前にフリートウッド・マックのミック・フリートウッドとピーター・バーデンスについて書いた記事がありまして、そこでも触れておりますが、ショットガン・エクスプレス界隈は面白い人脈が見え隠れしておりますからねぇ…。

とにかくピーター・グリーンはショットガン・エクスプレス⇒ジョン・メイオール&ブルースブレイカーズ⇒フリートウッド・マックと移籍しますが、そこにはずっとミック・フリートウッドとジョン・マクヴィもいたわけです。ただし、ショットガン・エクスプレスでヴォーカルだったロッド・スチュワートは脱退後にジェフ・ベック・グループの立ち上げに参加してしまいますから、ジョン・メイオールの方に移籍した連中とは別行動をとったわけですよね。ちなみに、ピーター・バーデンスはキャメルの立ち上げですね。

エインズレー・ダンバーはジョン・メイオールのところにいましたから、ピーター・グリーン、ジャック・ブルース、エインズレー・ダンバーの3人が一緒に居るのは全然不思議でも謎でもありません。ただそこにロッド・スチュワートがいるとなると、そういった動きもあったのかということが気になりますよね。ブルースブレイカーズ経由でフリートウッド・マック結成前、ピーター・グリーンが何を考えていたかなんですよね、気になるのは。

ピーター・グリーンは天才ブルース・ギタリストと言われていますけど、ショットガン・エクスプレス時代にはブルースらしき音楽をやっていたわけではありませんからね。ブルースがやりたくてジョン・メイオールのところに行ったとして、くっついてきたミック・フリートウッドやジョン・マクヴィとピーター・グリーンズ・フリートウッド・マックというブルース・バンドを結成する流れとは違いますからね。ロッド・スチュワートはジェフ・ベック・グループでもブルース・ロック的なことをやっておりますが、あまりブルースブルースした人間ではありませんしね。歌は上手いから何でも歌えるかもしれませんが、ブルース・シンガーではありませんよね。

ショットガン・エクスプレスにエインズレー・ダンバーが在籍していたなら、あまり気にはならないのですが、そういう記録はありませんからねぇ。エインズレー・ダンバーはジョン・メイオールのところから、第1期ジェフ・ベック・グループの立ち上げに参加しますが、直ぐに脱退してしまいます。エインズレー・ダンバー・リタリエーションを立ち上げ、自分のやりたいことをやりつつ、フランク・ザッパのマザーズ・オブ・インヴェンションにも参加します。その後、デヴィッド・ボウイやルー・リードのバックなどもやった後、ジャーニーの立ち上げに参加します。ジミヘンのコイントスの話もありますし、実はこの人の経歴がイチバン面白かったりして…。

さて、ロッド君、ブルースブレイカーズのスタジオに遊びに行ったとかなんですかねぇ…。でも時期的にちょっとヘンなんですけどね…。ちなみにジェフ・ベック・グループがやったときは「Stone Cold  Crazy」となってますが、バディ・ガイのオリジナルは「Stone Crazy!」です。いったい誰がこの曲を好きで演っているのやら…。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?