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7インチ盤専門店雑記696「LUX」
アンビエントの祖、ブライアン・イーノの「LUX」というアルバムがあります。2012年11月リリースですが、その発売の4日前から、羽田空港でお試しで流されたという音源です。1978年にリリースされた「Ambient 1 : Music For Airports」の続編とでも考えれはよろしいのでしょうか。ギャラリーやエアポートで流すことを目的としたアルバムということです。
羽田の一件があったこともあり、どこぞで耳にして興味を持ってしまい、しかもアナログ盤で手に入るということで、随分勇気が要りましたが、購入してしまいました。…アンビエントはお好きな方もいらっしゃるでしょうが、正直なところずっと聴くにはシンドイです。ブライアン・イーノは、ロバート・フリップとのコラボがいろいろありますし、U2やデヴィッド・ボウイといったアーティストのプロデュースもしておりますから、興味が無いわけではありませんでした。でもガッツリ聴くだけの体力を持ち合わせておりません。興味が持てるいくつかのアルバムは購入し、聴きこんでみました。…いちどクルマのBGMにとCDを持ち込みましたが、居眠り運転になりそうで、数分で諦めました。
このアルバムは、様々なアートワークを使ったプロモーションも評判がよく、ウェブサイトでデジタル写真を配信したりしておりまして、ミクスチャー・アートの中心みたいな位置づけでもありました。…まあ、興味がない人はここまで読んでもそそられないでしょう。私も本当にものを選びます。全部が全部おススメできるものではありません。でも中には非常に心の中まで入り込んでくるものもあり、完全スルーももったいないなとは思います。「LUX」もお店をオープンした当初、結構ハマっておりまして、何度か鳴らしておりましたが、スタッフさんから「眠くなるので音楽を流してくれ」と言われてしまいまして、自宅に持ち帰ったものです。
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ゲートフォールドのアートワークも現代美術館にありそうなヤツでして、好みは分かれそうです。私は一応好きな方です。何度でも書きますが、現代美術館大好き人間です。私が好むものは訳が分からないと言いつつ何でも付き合ってくれるカミサンは別として、ほぼ他人様にはおススメしません。
2011年に狭心症で倒れてからしばらくは、体調不良もあって聴ける音楽も随分限られておりました。普段は聴けそうもないイーノはこの時期は聴けましたし、むしろ積極的に掘り下げてみたりもしました。不思議なものです。
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2014年にはアンダーワールドのカール・ハイドとのコラボレーション・アルバムを2枚リリースしております。これらの1枚目「Someday World」も結構ハマって聴きましたね。ただし、その前後再度倒れて前職の区役所を退職したもので、2014年はカフェの専門学校や早稲田大学や立教大学の社会人講座に通いながら、開業準備をしておりました。この時期はもっと聴ける音楽が限られていたようなところもありました。「カフェのBGMに向くものは…」という視点も出てきて、この辺はしばらく聴けませんでしたね。…まあ正直なところ、アナログでなくてもいいかもという印象が強く、イーノに関しては、イチバン好きなデビュー・アルバム「Here Comes The Warm Jets」も含め、ほぼほぼCDで聴いております。
サーフェスノイズとアンビエントは決して相性がいいとは言えません。むしろサーフェスノイズがジャマになります。