![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/120451141/rectangle_large_type_2_3ab1d06fcc180ea4e5293607d5417b4b.jpeg?width=1200)
7インチ盤専門店雑記375「よく分からないレコード」
相変わらず不安定なカフェめし屋の売上げをサポートすべく、レコ屋作業に勤しんでおります。ちょいと頑張って作業をすると、クイッと売上げの数字が持ち上がります。面白いです。
ヘッダー写真は第2期ジェフ・ベック・グループに在籍したボブ・テンチが1982年にリリースした7インチ盤「Chain Gang」です。素性はよく分かりませんが、サム・クック・トリビュートのアルバムからシングル・カットされたもののようです。その時期にソロ・アルバムは作られておりません。
こういうよく分からないレコードが世の中には大量にあるのでしょうか、ウチにもいっぱいあります。レコード整理は非常に楽しいですが、こういったよく分からないレコードの、参加者や背景を調べたりするのが好きなんだと思います。時間に余裕があれば、そんなことばかりしていると思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1698804462196-QMu7d4vuN6.jpg?width=1200)
この盤、B面のチョイとブルージーな「Looking For A Good Time」の方がボブ君のスモーキーで艶のない声にマッチしており好きなんですけど、その曲の作者に目をやると「Bardens - Tench」とあります。両面ともプロデュースとアレンジがピーター・バーデンスとなっておりまして、おや、「つい先日フリートウッド・マック絡みで書いた、キャメルのあいつかいな…」と繋がりまして、「おもしれ~」となったわけです。
ジェフ・ベック・グループの後に在籍したハミングバードとかキャメルとかって、70sの英国ロックということで、よく一緒の箱に入れられていたりしましたけど、あのあたりの音源って、好きな方は好きなんでしょうけど、あまり詳しい文献もありませんでしたし、昨今のインターネット社会においても、イマイチ詳しいと言うか正確な情報が得られませんよね…。おそらく、あの辺りがよく分からないレコードということになってしまったのかなと思うんです。
![](https://assets.st-note.com/img/1698821040212-M6eWS06Qvd.png?width=1200)
最近でこそ、Discogsとかにはそれなりの情報が載っていますが、ボブ・テンチとピーター・バーデンスの人間関係までは出てきませんよね。Wikipediaにはこのシングルの存在について触れられていますが、…加えてピーターさんの方はこの時期アラン・パーソンズ・プロジェクトとも共同作業していたとか書かれておりますが、アルバムを作ってない、つまり1~2曲の共同作業だと世の音楽データベースに載ってこないことの方が多いということなのでしょうか。
そして、残念ながらこの辺の音源となると、YouTubeにも上がってませんね。さすが、よく分からないレコードですね…。