7インチ盤専門店雑記732「Tokyo Day Trip」
「Day Trip 」は、パット・メセニー、クリスチャン・マクブライド、アントニオ・サンチェスの、世界最強トリオみたいなメンツで作られたアルバムですが、2005年10月に録音されながらも、リリースは2008年1月になってからでした。2005年のツアー中にニュー・ヨークで一日だけポッカリ空いた日に、一気に録音してしまった音源ということですが、…フツーお休みにしませんかね。3人ともワーカホリックなんですかねぇ…。
これまで6つのトリオでアルバムをリリースしているとか。ジャコを擁したデビュー・アルバム「ブライト・サイズ・ライフ」やら…、ありますねぇ…。好みから言わせていただきますと、デイヴ・ホランドがベースのときか、チャーリー・ヘイデンがベースのときが好きでしたねぇ。まあ、常にその時期の最高のトリオみたいなメンツですな。
さてヘッダー写真は「Tokyo Day Trip Live」のアナログ盤です。2008年5月のブルーノート東京で収録された40分ほどのライブ音源を、「Day Trip」のスタジオ録音に加えて3枚組LPにしたものでです。CD2枚もついてますから、5枚組ということになっております。
パット・メセニーのアナログ盤は問答無用で購入しておりましたので、これもリリース告知と同時に予約しましたが、予約だけで売り切れたようで、追加プレスがないまま、現在ももの凄いお値段を維持しております。Amazonでも3万5千円とかいったお値段ですね。
こういうのはマニアが持っているべきもので、ウチになんぞあっても勿体ないという気がします。どうしてもアナログで聴きたいマニアックな方、いらっしゃいませんかね。少しはお安くしておきますよ。私は、この手のライヴ音源等はCDでも十分な人間です。もちろんアナログで聴きたいとは思いますが、こういうお値段を出して買うほどではないということです。
それにしても、本当に多作なアーティストですよね。パット・メセニーで何かイチバン好きか?と訊かれてても、「…いっぱいある」になってしまいます。76年「Bright Size Life」、79年「New Chautaugua」、81年「As falls Wichita, So Falls Wichita Falls」、90年「Question And Answer」、91年「Secret Story」、97年「Beyond The Missouri Sky」…あたりはもう文句なしに好きです。パット・メセニー・グループ名義でも好きなのがいっぱいありますね。81年「Offramp」、87年「Still Life (Talking)」、89年「Letter From Home」…、いやあ、やっぱりキリがありませんね。
アナログで聴きたいか…、ここに挙げてみた盤はやはりアナログで聴きたいかもしれませんね。時期的に難しいものは無理して入手することはしておりませんが、やはりアナログで聴きたいサウンドの代表ですかね。「Day Trip」だってもちろんのこと、いいアルバムです。全体的にクオリティが高すぎて、相対評価が下がる可能性はありますが、世の中の音源全体から見れば、すべてが上位10%に入っているようなものですね。