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「チャイナブルー」と「ジョルジュ・ルオー かたち、色、ハーモニー」~汐留
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友だちと会って、ランチをして、それから美術展へ
友だちと会う。
東京へやって来た友だちが帰る月曜日、もう一人の友だちも誘ってランチして、それから美術館にでも行こうよということになった。
月曜日は生憎どこの美術館も閉館で、唯一パナソニック汐留ミュージアムはオープン、ちょうど「ジョルジュ・ルオー かたち、色、ハーモニー」展開催中。だったらランチは汐留。
コンラッド東京 28階 「チャイナブルー」
28階フロアの奥まった先にエントランスが見える。
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暗がりの先に淡いブルーのライティング
わくわく感演出。
右に曲がると中国調度品が飾られている。
左には陽光あふれる(といってもこの日は小雨)空間が見える。
角を曲がることによる心理的期待感演出。
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薄いブルーグレーのパノラマビュー 眼下には浜離宮恩賜庭園と東京湾と高層ビル群
雨だからか、静寂に包まれたといってもいい空間に私たち三人。かなり離れた席に二組の客。なんて贅沢な!
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すべてが絵画のようです
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リクエストはしていなかったのだけれど、嬉しいことに窓際の席の案内。
予約していたコース料理が供される。
「チャイナブルーって、楊貴妃も愛したという景徳鎮の青色の中国青からのネーミングなのかしら?」
「そうだろうね、インテリアのメインカラーも中国青で、清々しいよね」
■小前菜 お口初めの一皿 Amuse bouche
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器は白にブルーのライン。
菊花のあしらいが粋、大好きな八角の香りがふんわり立ち上がる。
やわらかで牛肉の旨みぎっしりの小前菜。
■前菜 自家製点心三種盛り Homemade dim sum trio selection
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豚肉の焼売
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もっちり皮にオーソドックスな焼売の具
牛バラ肉の黒胡麻パイ生地包み
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サックサクのパイ生地が見事にマッチ
一番好きだった点心
小海老包み揚げ
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■スープ コーニッシュジャック鰭と魚の浮袋のとろみスープ
Potage soup with Cornish jack fin and air bladder
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スパイスは特に感じないマイルドな仕上げ
(実はこのライオンヘッドボウルにかなり興味津々。ライオンヘッドボウルは大抵白なのに、この鮮やかな群青色!目が釘付け!欲しいけど我慢)
コーニッシュジャック鰭は鱶鰭(フカヒレ)の代用として近年使われている食材、鰭(ヒレ)だから当然フカヒレみたいな味で、鰭の形がちょっとわかる大きさで入っていて贅沢気分。
魚肚(魚の胃袋/浮き袋)は、中国四大海味(アワビ・フカヒレ・海参)の1つで中国の高級食材として珍重されているそうで、コラーゲンが豊富で、美容、体質補強効果に優れた滋養食とされているらしい。
そうすると、このスープは最強の美容薬膳スープということになる!
■メイン 蟹爪の黒胡椒炒め
Stir fried crab crow with black pepper sauce
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黒胡椒とシンガポール醤油?で炒めたメイン
ビーフンを揚げた煎餅は湿っていて食感が・・・
■お食事 海老と叉焼入り五目炒飯
Fried rice with shrimp and roasted pork
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白木耳の食感が印象的
■デザート 本日の料理長おすすめデザート
Chef's recommended dessert of the day
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「オーギョーチです」とサーブされたときの嬉しさ。
楊貴妃も愛用したと言うオーギョーチ(愛玉子)。美肌によいという食材。
最後まで美容がコンセプトのランチコースと絶景に、こころ満ちたひと時
高校時代の友だちとの会話に時の空白は無関係、私を除く二人の友は大学卒業以来の再会、でもあの頃と変わらず話は弾む。
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えっ?もうすぐ三時!
それでは美術館へ行きましょう!
小雨だし、汐留駅地下街を通って、パナソニック東京汐留ビル・パナソニックショウルーム東京から4階の美術館へ。雨にぬれずに移動。
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パナソニック汐留美術館は、ジョルジュ・ルオー(1871-1958)の初期から晩年までの絵画や代表的な版画作品など約260点をコレクション、これらを「ルオー・ギャラリー」で常設展示している。
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この展覧会では、フランスや国内の美術館よりルオーの代表作が集結、初公開作品を含む約70点の展示。
第Ⅰ章 国立美術学校時代の作品―古典絵画の研究とサロンへの挑戦
第Ⅱ章 裸婦と水浴図―独自のスタイルを追い求めて
第Ⅲ章 サーカスと裁判官―装飾的コンポジションの探求
第Ⅳ章 二つの戦争―人間の苦悩と希望
第Ⅴ章 旅路の果て―装飾的コンポジションへの到達
初めてルオー作品を観たのはブリヂストン美術館(現アーティゾン美術館)だったと思う。
《郊外のキリスト》などキリスト教的主題作品やピエロの、ステンドグラスを思わせる太く黒い輪郭線、寂寥感、哀切、希望がじんわり伝わってきたことを思い出す。
パリ国立高等美術学校時代から師モローやセザンヌへの関心を経て、独自の芸術スタイルへと完成されるルオーの巡礼ともいえる軌跡を静かな空間で、間近に辿った。
(私は美術展で絵画を鑑賞するとき、何故か額縁が気になる。この展覧会でも独特の個性溢れる額縁に目が留まった。画商の額装なのか?)
鑑賞者に伝わる重く深い寂寥感。人間の深淵。
第Ⅴ章に辿り着く。
(ここの展示物は撮影OK)
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明るい太陽の光、豊饒の自然、優しさに満ちた人物の表情、瞳の奥に見える希望の光。それらの輝く色彩に魅了され、会場を後にした。
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何て美しく、優しく、勇敢な
目、精神、心にとって
かたち、色、ハーモニー
喜びに輝く神へのことば
まだ小雨は降っている。
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再び汐留地下街へ戻り、新橋駅へ。
新幹線で帰る友を送り、それぞれ帰路に着く。
次は夏の再会かしらね。
2023/05/29
(十年前のチャイナブルーの料理写真も記録として掲載)
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太陽は燦々ときらめいていて
気分は香港
点心三品
スープ
お口直しのフレッシュジュース
メイン
炒飯
デザート
中国菓子
お飲物
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おしゃれで文句なしにおいしくて
綺麗で華やか
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![](https://assets.st-note.com/img/1685586817354-93BDwtU2Bt.jpg)
なまこ、茸に筍、干し豆腐麺など具だくさん
だけど主役は鴨!の絶妙のスープ
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百合の蕾と生のアーリーレッド、パプリカ
ぱらりとかけられたケシの実さくさくしっとりの高麗豚
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ひとくちずつ大切にスプーンで口に運んで
おいしさに浸りたい