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うちで楽しむ「出雲割子そば」

うちで楽しむ「岩手わんこそば」…?

これはかなりハードルが高い…

「はい、じゃんじゃん。はい、どんどん」と絶妙のタイミングで掛け声をかけながらお椀に蕎麦を投げ込んでくれるお給仕さん役がいるし、なによりお椀が最低一人十五個はいるわけです。だからうちじゃちょっと無理。

わんこそばは岩手のお店で!これが正解。
盛岡の東屋あずまやとか。

うちで楽しむ「出雲割子わりごそば」

これは推しです。

割子そば
割子わりごそばは、重ねられる丸い漆器に茹でた蕎麦を盛って出す。通常は三段重ねが一人前であり、薬味とだし汁の容器がつく。これは江戸時代に松江の趣味人たちがそばを野外で食べるために弁当箱として用いられた形式が基となっている。出雲地方では昔から重箱のことを「割子」(「割盒」とも)と呼んでおり、当時の割子は正方形や長方形、菱形など様々であったが、1907年頃に当時の松江警察署長の発議によりヒノキを用いた底の厚みのある丸形の漆器に変わった。警察署長の発議は、割子が四角形であると四隅が洗いにくく、衛生的見地から問題があると見たからと言われている。

食べ方にも特徴があり、他地方では蕎麦を出汁の中に入れるのに対し、だし汁自体を器に入れ(このため、だし汁を入れる猪口の口が狭くなっている)、その上に青ねぎ、海苔、大根おろしと削り節などの薬味を載せて頂く。三段重ねの場合、まず一番上の割子にだし汁を入れて蕎麦を食し、食べ終わったら残っただし汁を二段目にかけて食す、というふうに、だし汁を使い回しながら上から順に食べてゆく。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』出雲そば より引用


「やっぱり三段重ねの割子わりごがなきゃダメなんじゃないの?」

いえいえ、そこにはこだわらず、食べ方を真似るわけです。

うちで楽しむ「出雲割子そば」
好きな薬味とちょっとした副菜
お椀を一つそばを入れる容器だし汁を入れる容器を用意します


出雲の親戚からのお土産や届け物はいつもこれ!
これさえあれば、いつでもうちで「出雲割子そば」を楽しめるってぇわけ。
(いや、出雲そばじゃなくて、スーパーのそばでもちっとも構いませんよ)

献上そば 羽根屋の羽根屋食べくらべ
十割そばではないです


ストレートタイプのそばつゆ付き
ちょっと甘め
(私は出汁と本醸造醤油を少し足して甘さを調節)


「出雲割子わりごそば」風献立でランチ


私は小皿にちょこまか盛り付けていますが
少し大きめのお皿にワンプレート盛りにしてもいいわけです


「出雲割子わりごそば」風献立

・葱
・茗荷、大葉
・刻み海苔
・紅葉おろし~大根おろし+韓国粉唐辛子(細挽き)

・濃厚しじみ汁

・佐藤水産のにしんカットジャーキー
・いくら醤油漬け
・鯵とミニトマト、オクラの酢のもの
・なすの田舎煮
・チーズ玉子焼き~プレーンヨーグルト、マヨネーズ、塩麴、ミックスチーズ、黒胡椒、卵
・煮豆腐(鴨南蛮そばにした翌日、残りのつけ汁で煮た木綿豆腐)
・糠漬け~三色ラディッシュ


江戸中期から明治までの古伊万里豆皿と蕎麦猪口そばちょこ、漆器など
夕方の半額セールで買って酢〆にして冷凍しておいた鰺
やはり割引きで買ったいくら醤油漬け(生いくらだったから冷凍)
冷凍しておいた食材利用で時短調理


夏から初秋にかけて必ず作りたいのが土井善晴さんのなすの田舎煮で、私は砂糖をレシピの分量より減らして作り、前夜に煮て冷蔵庫で冷やしおく。
これはぜったい加えたい一品。
だし汁、旨み調味料なしで煮るなす料理の傑作だと信じているレシピです。

今回のワタクシ的スペシャルが宍道湖のしじみの濃厚しじみ汁!

一見そば湯?みたいなのが濃厚しじみ汁です


宍道湖に行った親戚が送ってくれた宍道湖の冷凍しじみ
砂抜き済みなのに、お味噌汁にしたらけっこう砂があったので方針変更して
大量のしじみを一時間コトコト煮て作った濃厚しじみ汁です
これを冷凍しておいて、解凍してお塩をひとつまみ
スターターにぴったり!でしたね
一番だしをウェルカムドリンクにするイメージですかね


石臼挽き半生出雲そばをゆでて
出雲そばランチ
朱、赤は和の美彩色ですよね


それではそれぞれ好きな薬味をのせて

「出雲割子わりごそば」 いただきます。


一杯目
お椀にそばをちょいと入れて
葱、刻み海苔、紅葉おろし
そばつゆを少しかけます

それから北海道土産の佐藤水産にしんカットジャーキー
く~っ、脂がじわ~っと滲むにしんがそばに合う合う~っ


二杯目
いくら醤油漬けと茗荷、刻み海苔
そばつゆ控えめ
合わないわけないでしょ
贅沢だっ!

そばを食す合間に副菜をこちょこちょつまみ、ゆっくりゆっくり出雲そばを楽しむ日曜日のランチタイム。

なすの田舎煮も合うんじゃない?
薬味は葱、茗荷、紅葉おろし
そばつゆはやはり少な目で
とろっとろのなすの田舎煮をくずしながらそばと味わいます
いいねぇ、最高です


こんな風にお土産の献上そば 「羽根屋食べくらべ」をありがたく、おいしくいただいたのでした。

「デザートもあるのよ」
「なんて贅沢」

梨を贈ったお礼にもらった山梨の葡萄
多すぎて冷凍しておいた葡萄を半分にカットしただけ
底にはプレーンヨーグルトを敷いています


冷凍葡萄って、私は好きだなぁ
姫ひまわりがまだまだ元気
鉢植えの花をちょいと摘んで安上がりの花飾り


カランコエ 姫ひまわり
スーパーサルビア ロックンロール (?)


室内に射し込む陽射しがずいぶん伸びてきました。

秋のお彼岸も中日を過ぎ、暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったものです。
秋の足音、聴こえてきたかも?ですね。


わんこそばにも割子そばにも
日本の文化になくてはならないのがお椀
漆の文化です
昭和20年代ぐらいの煮物椀
どうです?この意匠!
魚たちの生命感、びしびし微笑ましく伝わってきます


特にこの子!
ハゼ?
満身創痍の煮物椀ですが見ているだけでハッピーになれるのです


そろそろ新蕎麦の季節でしょうか…
新蕎麦はやはりすっきりと蕎麦に集中して味わいたい

ぜひ、どこかでいただく機会があればいいなぁと願う初秋のころ



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