伝統とか古豪とか言うの大っ嫌い!!
珍しくなんの捻りもないストレートなタイトルをつけました。
今日は箱根駅伝往路でしたね。
我が母校中大は芦ノ湖ゴールで13位。昨年Wエースが抜け、予選会も最下位でなんとか通過したというのにこの位置。
本当によく立て直した。選手と監督に感謝しかないです。
今日の私は、駅伝の冒頭でこんなつぶやきをしました。
1区。予想外のスピードレースで、中大は1年生のランナー。鶴見中継所までトップ争いで来るわけがない。
彼に期待するのは「なるべく離されない」。それだけでした。
しかし、きっと中大のOBOG勢は彼が出遅れたらこういうのです。
「何やってるんだ」「中大の伝統をなんだと思ってるんだ」と。
だから釘を刺すために早めの段階で↑のつぶやきをしました。
もうやめませんかね。伝統とか古豪とかいう「名付け」に縛られるの。
選手は自分が生まれる前の栄光なんか知ったこっちゃないんですよ。
今、目の前で出来る最高の走りを目指して必死に走ってるだけなんですよ。
この1年、(選手によっては2年、3年)、この日のためにひたすら準備してきたんですよ。
それは決して「伝統」「古豪」と叫んでいい気になってる老害のためではない。
自分たちのためなんです。
老害、なんて汚い言葉を敢えて使いましたが、ここが中大の唯一にして最大の悪いところです。
かつては「法科の中大」と言われ、司法試験の合格者数が圧倒的トップだった。公認会計士だって、そうだった。
今から19年前、公認会計士を目指して中大に入った私だから分かる。
当時から大学のお爺ちゃん先生たちは口をそろえてこう言ってたんですよ。
「中大は公認会計士試験合格者数でずっとトップだったのに、今では早稲田に負け、東大に負けている。嘆かわしい。君たちが首位の座を奪い返して伝統を守って欲しい。」
知ったこっちゃねえワケですよ。
私は自分の人生設計の1選択肢として公認会計士を目指しただけで、中央大学の合格者数を上げるために入学したんじゃないんですよ。
「古いな」「過去の栄光しか無いんだな」と、大学1年生にして思いました。
あれから19年経ちましたが、きっと中大の根っこは変わっていない。過去の栄光にすがるしかないお爺ちゃんお婆ちゃんが、「伝統」「古豪」といって、選手を苦しめている。
罵声を浴びせるならファンやめてくれませんかね?で、別の上位校の応援すれば良いじゃないですか。
…散々なことを書いてきましたが、それでも私は母校が好きなんです。
八王子の山の中にあって、教室がだだっ広くて、敷地もだだっ広くて、端から端まで移動するのに凄い時間かかって、
暖房効かなくて電卓叩く手はかじかむし、お洒落っ気なくてみんなジーパンにスニーカーにリュックだし、
基本的に貧乏だし、教科書はサークルの先輩から譲り受ける古本だし、
最高だったんです。
気取らなくて良い。気負わなくて良い。
地味で良い。無理しなくて良い。実力さえあればそれで良い。
そんな中大だったから、私は鬱から復活できたんです。(大学二年で鬱病になり、五年で復帰を果たしました)
だから、伝統とか古豪とか関係なく中大が好きで、
選手達にも、その中大の良さを存分に活かした環境で成長して欲しいんです。
現在、採用担当として企業に勤めて丸8年になります。
大学の就職課訪問でいろんな大学に行きますが、あんなに落ち着く大学、他にないです。
「過去の栄光」「伝統」にさえ縛られなければ、最高の大学です。
どうか、純粋に選手を応援してください。そして、それが出来ない人はどうぞ去ってください。
ひとりの中大OGからのお願いでした。
さあ、復路も応援するぞ!