麺爺は本当に早稲田から撤退してしまうのか。
8月7日、早稲田(のTwitter界)に衝撃が走った。
麺爺、早稲田撤退か。
まさか、まさかそんなことが起きてしまうのか。
早稲田の油そばといえば
麺珍、學会、麺爺、図星。
この四天王。
そのうちの1店舗が撤退、移転を考えている。これはただごとではない。
今までもワセメシ、早稲田の街が危機にさらされている現状はSNSを通じて学生に届いてきた。
学生も、OBOGもワセメシを救おうと必死だった。未来ワセメシ(*1)やわせまちマルシェ(*2)などの企画が発案され、様々な人が様々な思いで学生の愛するワセメシを守ろうとしてきた。
(*1:LINE Payを用いた、未来に食べることを約束したワセメシの食券が買えるシステム)
(*2:早稲田OGの方が始めたクラウドファンディングの性質を持つECサイト)
しかし、それでも早稲田に根差した飲食店には厳しい現状がある。
後期もオンライン授業を中心に展開され、一部の演習、実験科目、ゼミ科目は対面式の授業が徐々に再開される見通しだが、早稲田祭もオンラインでの実施が決まるなど、学生をメインターゲットにしてきたワセメシにとっては強烈な向かい風が吹いている。
「じーおは激怒した。必ず、ワセメシを救わなければならぬと決意した。じーおにはワセメシの現状がわからぬ。じーおは、早稲田のシロクマである。早大生として生活し、早稲田の街で遊んで暮して来た。けれどもワセメシの危機に対しては、人一倍に敏感であった。。。。」
そんなわけで、麺爺さんにインタビューを申し込んだところ、快く引き受けてくださった。
今回も、前回の麺珍さんみたいに「悲しい話だけでなく、前向きなワセメシの姿」を少しでも届けられたらいいなと思う。
それでは、本編スタート。
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じーおくん(以下:じ):本日はお忙しい中、私達のために時間を割いてくださりありがとうございます。よろしくお願いします!
麺爺 石田さん(以下:石):よろしくお願いします。
麺爺さん、「撤退」って本当ですか?
じ:早速なんですけど、今回の核心を突く質問をさせてください。
以前ツイートしていらっしゃった「早稲田撤退を考えている」というのは本当なのでしょうか?
麺爺さんが撤退するかもしれないとなると、早稲田生は不安で夜も眠れないかと思います...。ずばり真意をお聞かせ願えたらと思います!
石:率直に言うと、検討は始めました。
撤退を検討する、というよりもどうすれば早稲田に残れるか、を考えた時に早稲田における事業縮小を考えたからです。
というのも、おうち麺爺やって一番気づいたことがあって、僕たちは早大生、大学生にしかウケないと思い込んでいましたが、Twitterでおうち麺爺を見て、食べたことないけど初めて頼んでみたって人や、早大生がおうち麺爺を頼んでくれて、それを家族で食べたりしたときに「油そばって美味しい」と言ってくれることがありました。
ファミリー層とか、今まで食べたことない人にも思っていたよりウケていて自信になっています。
なので、現在は他県のフードコートへの出店やロードサイドの出店の検討と交渉も進めています。
そんな中、本郷や大岡山、明大前や茗荷谷なんかも内見したりしたけど、探していてなんか違和感を感じました。「何してんだろ」みたいな。笑
早稲田だけがオンラインで他の大学が普通に戻っても、他所の大学付近に移転するつもりはありません。
(出店するとしても、早稲田にお店が残せた状態で出店します。)
そもそも、ここまで麺爺が苦しんでるっていうのは自分たちのせいです。
過去に繁華街やオフィス街、福岡等への出店の可能性もありましたが、最終的には出店に至りませんでした。
早稲田が移転しないっていう自信があったからです。
昔、ギャグで、「早稲田が所沢に全部移転したら所沢行こうぜ」って笑ってたんです。どこまでいっても早稲田大学と早大生が基本です。
話は変わりますが理工キャンパス店はコロナの影響もあったんですけど、その他色々な理由で閉めることになったんです。でもまた新しく出したいとは思っています。
LINEや店舗アンケートにはたくさんの応援メッセージや西早稲田復活希望の声が届いていて、絶対復活させたいなとは思っていますが、オンライン継続となるとなかなか難しいところはあります。
「学生活動」に対する想い
じ:麺爺さんはこのコロナ危機のときに独特なアイデアで窮地を脱している印象があるのですが、現在も何かアイデアとか考えていたりしますか?
石:山ほどあります!笑
常識では考えられないようなアイデアを出していかないとこのコロナには対抗できないと思います。
たくさんの学生さんが、たくさんのサポートをお申し出をしてくれる中で、その想いだけを利用する事は許されないし、もし学生さんと何かをする場合は全力で学生さんを守るべきだと強く強く思います。
じ:なるほど… じーおくんとしては企画を練るのももちろんですけど、やはり僕らは単純に拡散っていうのが一番力になれるので、どんな企画があってもお願いされれば拡散させていただきたいです。
もちろん企画段階から関われることがあるなら一緒に考えて実行したいって思ってます!
石:未来ワセメシの時もそうでしたが、一番恐れたのは何か問題があったときに、学生さんに責任がいっちゃうことです。学生さんに責任は負わせる事は出来ないし、何かにチャレンジする大切さを一緒に共有しながら楽しめればいいなと思います。
じ:確かに、何かあったときに僕たちも責任取れないなって言って僕たちもクラファンを取り下げた過去があるので、そこは本当に難しい問題だなと感じます。
麺爺の想い
じ:次は「おうち麺爺」に関して少しお伺いさせてください!
UberEatsとかは検討なさらなかったのですか?
石:考えたことはありません。やっぱり自分が届けたいなと思います。安くはないけど買ってくれる人に自分の口で感謝を伝えたい。差し入れとかもいただいてありがたい。
Uberさんもすごくいいけど、、一番は自分で届けて感謝を伝える。届けばいい、とは思えなくて。一人のために届けるのは効率悪いかもしれないけど信頼の投資にもなりますし。
やってることの変化はすごくシンプルで、密を避けるってなったら食べに来てもらえない。その時点で店舗営業の継続はできないな、ならどこで作るのか。家しかないなってなって、じゃあどうする?って考えたときに、お届けして召し上がっていただくしかないなという感じですね。
じ:めちゃくちゃ凄いと思います。そこからファンになってもらうって大事なことだなと感じました。
石:いつかはお店で食べてもらいたいですね。私達プロの作る出来立ての油そばを召し上がって欲しい。
油そばは出来立てが命だから。
麺爺からのメッセージ
じ:最後に麺爺さんから学生さんにメッセージをいただけないでしょうか?
石:すごく生意気になっちゃうけど...
オンライン授業、大変でキツいと思います。僕はいろんな事情があって高校中退してるんですけど、たまに「3限切っちゃおう」とか聞くともったいないなって思う。
もちろん授業の好き嫌いとか合う合わないあるとは思うけど授業に真剣に取り組むっていうのは社会に出てプラスになるのにって思います。
だから、大変なオンライン授業こそ、乗り切って欲しいと思います。
麺爺は絶対生き残ります。このままなくなれない。未来ワセメシ売って、信じてもらったっていうのが大きなモチベーションですね。もし資金の残りが300万くらいになったら屋台も考えてます。
屋台なのにLINE Payとか。笑
まだまだ先だと思いますが、とにかく全力でやり切ります。
配達も全部やってそれでもだめだったらしょうがない。
高校球児が負けても笑っている姿を見て『一点の曇りもない努力をしてきたんだろうな』と。それを見て自分もこうならなきゃと思いました。
麺爺は、麺爺なりにやってダメだったらしかたないという気持ちで頑張っていきます!
じ:油そばが食べられる屋台とかあれば行ってみたいですね、早稲田生がたくさん集まってきそうでおもしろそうだなって思いました!
本日は貴重なお話ありがとうございました!
石:ありがとうございました。
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どうだったかな?
ひとまず、完全撤退ではないということがわかってホッとした、というのが編集した僕の完全主観的な意見だね。
僕は早稲田の街に憧れてるし、早稲田の街が大好きだから、最近も少し話題になってるけど、いろんなお店が閉店とか無期休業になってるの見たら辛いなって思う。
なんとかして、じーおくんの力を使ってワセメシを盛り上げられないかなと思った。何かいいアイデアないかな?
今回取材させていただいた麺爺さんの「おうち麺爺 受け付け公式LINE」だよ!
みんなも追加しておうち麺爺を楽しもう!
また、明日から「じーおくん×麺爺さん」のコラボイベントを行います!
なんと!明日から毎日3名様に「おうち麺爺」が届きます!詳細はじーおくんのツイートをチェック!