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人生100年時代の教育を考える

 皆さんこんにちは。オンライン家庭教師のとこまたです。お読みくださり誠にありがとうございます!今回は「人生100年時代の教育を考える」と題しまして、これからの子供たちに教えるべきことについて論じていきたいと思います。よろしくお願いします。
 なお、今回の話は「LIFE SHIFT」,「LIFE SHIFT2」(どちらも東洋経済新報社出版)を参考にお話ししていきます。


人生100年時代とは?

 皆さんも最近「人生100年時代」という言葉を耳にすることがあると思います。先ほど紹介した書籍によれば、「1998年に生まれた人の半数程度が100歳まで生き、2000年代以降の人たちはさらに長寿になるかもしれない」ということでした。現在の日本の平均寿命が80歳台であることを考えると、にわかには信じがたい話ですよね。これまでは「20歳くらいまで教育を受けた後、40年くらい働いて、残り20年くらいは老後としてゆったり暮らす」といったステレオタイプが通用していました。しかし、これからは定年してから40年くらいあるということになります。これは時間的にもう一度会社に入って定年まで働くようなものです。これによって生じる問題をピックアップすると以下のようになります。

  • 今の子供は親世代の倍の貯蓄が必要

  • しかし、賃金が倍になるわけではない

  • よって、多くの人は定年後も働かなくてはならない

  • そのためには、働いているうちにスキルを獲得して、60歳より後にも路頭に迷わないようにしなければならない

 つまり、「若いころに勉強を頑張って良い企業に終身雇用されても、将来が安泰とは言えない」ということがわかりました。学歴社会の日本において、これは重大な問題です。

人生100年時代の新常識

 教育→仕事→老後のサイクルが崩れつつある今、子供たちに浸透する新常識とは何でしょうか。「LIFE SHIFT」によれば、これからは教育・仕事・結婚・子育てなどが順番関係なく、柔軟に、何度も訪れるということでした。自分の人生設計に合わせて、出来事を自由にカスタマイズできるようになるということです。今の親世代からしたら本当にそうなるのかと不安になりますね。しかし、そう遠くない未来に訪れる可能性が高いと言われています。

人生100年時代の日本と子供世代

 私自身の肌感覚ではありますが、日本の学歴中心の社会はまだまだ続くと考えています。そして、企業の終身雇用制度も、定年が60~70歳であるのも、ある程度は継続されると思います。しかし、上述したように変わっていこうという動きは活発になっていくと感じています。学歴社会は「正解か不正解かを追い求める教育」をします。しかし、柔軟な人生には正解がなく、定まった形というのはありません。つまり、今の子供世代は「学歴社会で他者と比較されながら打ち勝たなければならないし、でも企業に入ってからの柔軟性はさらに強めていくべき」という時代を生きていくことになります。偏差値が高くても、柔軟な発想が無かったり、課題解決の能力が乏しかったりすると、年齢を重ねた時に苦労をする可能性が高いのです。

人生100年時代の教育業界に必要な思考

 これまで述べてきたように、人生100年時代では偏差値をあげる価値が相対的に下がります。対して、柔軟な発想で問題を解決する能力が必要です。いまの学習塾では「問題の解法を教え、偏差値をあげることに特化」しています。しかし、それでは何十年か後に必ず困るときが来るでしょう。平たく言えば「今の学習塾のやり方は不足している」と考えます。課題を目の前にしたときに、自分の考え方で自発的に行動していく方法を教えることが必要であると思います。つまり、「課題へのアプローチ方法」を教えるべきです。そうすれば、勉強だけでなくいろいろなことに対して必要な行動を起こせるようになれます。

まとめ

 これまでの話をまとめます。人生100年時代では、いろんな出来事を自分なりにカスタマイズできるようになると言われています。ですから、「正解か不正解か」ではなく「自分はどうしたいか」という発想で課題にアプローチするべきです。そうした考え方の源を、私は授業で教えています。
 今回の話は以上です。ここまで読んでくださり誠にありがとうございました!コメント・コンタクトお気軽によろしくお願いします。それではまた!


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