第14回 イベント・ピッチまとめ(1) My GPT(目安時間4分)
第二章「Gigalogy Solution レコメンダー」
2023年1月にシリコンバレーで参加した「JETROピッチナイト」に始まり、多くの方にGigalogyのビジョンやAI(人工知能)への思いをピッチやセミナー・勉強会などのイベントでオープンにお伝えさせていただいております。
こういった機会を提供してくださる方々に、心から御礼申しあげます。
私がよく話すトピックは、この2つです。
1.自社データをChat GPT のように活用する”My GPT”
2.ECサイトにAIを活用したパーソナライゼーションについて
先ずは、「自社データをChat GPT のように活用する”My GPT”」について話しましょう。
2023.0913 自社イベント・勉強会 @Gigalogyオフィス(神谷町トラストタワー 23F)
Title:自社データでChatGPTのようなアプリケーションを作ろう
“GPT”と言えば、やはりChatGPTですね。
機能は、質問に答えたり、学習の手助けをしたり、コードを書いたり、一緒にブレストをしたり、色々なことができます。
ChatGPTは、生成AIの代表的なシステムツールとしてご存じの方も多いと思います。
では、生成AIとはどのようなものでしょうか。
”生成AIって何?”と聞いてみます。
「生成AI」とは、人工知能(AI)の一種で、新しいコンテンツやデータを自動的に生成する技術を指します。このタイプのAIは、既存のデータや情報を基にして、テキスト、画像、音楽、ビデオなどの新しいコンテンツを創出します。例えば、私自身も生成AIの一種で、ユーザーからの質問に基づいてテキストの回答を生成しています。
生成AIの応用例は非常に多岐にわたりますが、主なものとしては以下のようなものがあります:
1. テキスト生成: チャットボット、記事の自動生成、創作物の作成支援など。
2. 画像生成: 写真やアート作品のような新しい画像を生成する技術。例えば、指定した説明に基づいて新しいアート作品を作成することができます。
3. 音声生成: 音声アシスタントやオーディオブックの朗読、新しい音楽の作成など。
4. ビデオ生成: 映像コンテンツの生成や編集を自動化する技術。
これらの技術は、クリエイティブな作業を助けるだけでなく、効率化や自動化を進めることにも役立ちます。
対して、Wikipediaによると
生成的人工知能(せいせいてきじんこうちのう、英: generative artificial intelligence)または生成AIは、プロンプトに応答してテキスト、画像、または他のメディアを生成することができる人工知能システムの一種である[5][6]。生成AIモデルは、入力された訓練データの規則性や構造を学習し、同様の特性を持つ新しいデータを生成する[7][8]。ジェネレーティブAI、ジェネラティブAIともよばれる。
どちらも同じことを示しています。
では、ChatGPTの他の生成AIツールはどんなものがあるでしょうか。
大きなところでは、OpenAIのGPTシリーズ(GPT-4, GPT-3など)・GoogleのGemini, /PaLM・MeTaのLlama 2・AnthropicのClaude 3でしょうか。
使ったことがあるツールはありましたか?
生成AIとは知らずに、便利だから利用している方も多いかもしれません。
私たちギガロジが提供している「MyGPT」も、生成AIのモデルであるOpenAIのGPT(GPT-4, GPT-3, GPT Vision)、GoogleのGemini、MetaのLlama 2、AntropicのClaude 3などを一つのプラットフォームから利用できるものです。
次はGPTという技術について話しましょう。
GPT(Generative Pre-trained Transformer)モデルは、Transformerアーキテクチャを使用する深層学習モデルの一種です。主に3つのステージがあります。
Stage1. PRE-TRAINING(事前トレーニング)
Stage2. FINE-TUNING
Stage3. INFERENCE(推論)
PRE-TRAINING(事前トレーニング)
インターネット上の大規模なテキストデータで学習し、前の単語の文脈に基づいて、次の単語を予測することを学びます。
このプロセスにより、モデルはパターン、文法、および単語間の意味関係を把握することができるようになります。
FINE-TUNING
事前学習済みモデルは、より具体的なデータセットで教師あり学習の手法を用いてさらに学習、特定のタスクとそれに対応するラベル付きの例が与えられます。例えば、質問と回答のペアのデータセットを使用して質問応答のために学習することができます。
INFERENCE(推論)
プロンプトや質問を与え、モデルは学習に基づいて応答を生成します。言語のパターンや文脈の関係に関する知識を活用し、与えられた入力に基づいて、矛盾のないかつ関連性のあるテキストを生成。GPTモデルは、文の中の異なる単語の重要性を評価するためにアテンションメカニズムを利用し、長距離の依存関係を捉え、より正確な応答を生成することができます。
ChatGPTとは?
GPT foundation モデルのファインチューニングされたモデルを使ったアプリケーションです。 ファインチューニングとは、事前に学習された言語モデルを特定のデータやタスクで追加学習するプロセスであり、特定のドメインやアプリケーションでの性能向上を図ります。 ChatGPTは、具体的には対話型のタスクと対話において優れた性能を発揮するようにファインチューニングされています。
つまり、ファインチューニングのステージで自社データを学習させて、GPT モデルを組み合わせることができれば「MyGPT」を作ることができます!!
ギガロジの「MyGPT」は、アパレル・美容・旅行・食品及び飲料・医療・教育・製造業と幅広い分野でお使いいただけます。
これから、各業種での用途についてご紹介します。
アパレル
探しているデザインやトレンドについて自由に記入して商品検索。
顧客からの問い合わせに自動的に応答するチャットボット。
商品に関する質問や配送ステータスの確認をリアルタイムで行い、顧客サポートの効率を向上させる。
美容
美容の悩みについて自然に会話型で質問をし、MyGPTよりアドバイスをいただける「美容アドバイザー」
自分の悩みを相談すると商品を推奨するアシスタント
旅行
ホテルでは、客室のサービスや施設に関する一般的な質問に応答するためMyGPTを使用して、24時間対応のバーチャルコンシェルジュを設置可能
食品及び飲料
ユーザーの好みや持ち物に基づくオリジナルレシピの自動生成
フィードバックやレビューからのインサイト抽出
市場トレンドや消費者のニーズに基づく新しい製品アイディアの提示
医療
患者の症状や悩みを入力すると、可能な疾患や次に取るべき行動に関する情報を提供する対話型のアドバイザー。
教育
教師や学生のためのAIアシスタントを開発することで、個別の学習質問に応答したり、学習リソースを推薦したりすることができます。
製造業
製造ラインのトラブルシューティングや最適化の提案を行うた めのAIアシスタント。
工場のスタッフは、機器の問題やプロセスに関する質問を入力し、GPTモデルは即座に解決策や提案を提供します。
「My GPT」は検索機能、課題解決能力、提案生成能力に優れており、ファインチューニングとデータの前処理をしっかり行うことで、多くの分野でサポートが可能です。
”My GPT” を使用して出来ることの一部をご紹介しましたが、テキストと画像の両方をベースに回答することができるので用途は沢山あると思います。こんなことできるの?これに使いたいがカスタムは可能か?など、質問やコメントがありましたら、是非お気軽にお問合せください!
MY GPTに関係したイベントでは昨年12月に、パートナー企業である株式会社クロスコンパスと共同でプライベートサロンを開催しました。
2023.1213 クロスコンパスとの共同イベント @Gigalogyオフィス(神谷町トラストタワー 23F)
Title:製造業のための生成AI
このイベントでは、お越しいただいた皆さんと、この最先端技術を製造業、特に品質管理プロセスの強化にどのように応用できるかを検討しました。欠陥を特定し、欠陥のある製品をピンポイントで特定する能力を大幅に向上させ、効率を高め、製品の信頼性を確保することができます。
イノベーションに熱心な方たちにお集まりいただき、一緒に語ることができて嬉しかったです。デモを見たい方や、PoCをご希望の方は、是非お気軽にご連絡お待ちしております!
次回は、2つ目のトピック「ECサイトにAIを活用したパーソナライゼーションについて」、パーソナライゼーションのDiscovery ステージの代表的な機能パーソナライズ検索エンジンについてお話ししますね!
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