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「はなうた書房」 開店します
沖縄北部の今帰仁村にて、小さな書店を開きます。月に1日だけ、というマイペースで開店させてもらいます。たからものにしたくなるような本、思わず人に贈りたくなるような本を集めます。
おひとりや数人で運営されている、比較的小さな出版社さんの本が中心です。
猫のワビとサビと一緒に、お待ちしています。
https://www.instagram.com/hana.uta.books/
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ロゴデザインは、nagi pressの米須清成さんにお願いしました。
「花を贈るように、本を贈る。 贈る相手は大切な人かもしれないし、自分へのご褒美や励ましかもしれない。 1冊の本と出会い、芽生え広がる様々な物語を想像しながらロゴをデザインしました」(米須清成さん)
本と出会える場所を、今帰仁村に
スマートフォンがあれば、いつでもどこでも欲しい本が購入できます。とても便利な一方で、知らない本と出会う場面は少なくなってしまいました。
タイトルや、その存在感、手に持った時の感触など、なんだか気になってしまう本との出会いが、やっぱり欲しい。
そして本をつくる側としては、考え抜いたタイトルや装丁を直接見て選んでもらえたら、こんなに嬉しいことはありません。
ここ今帰仁村には書店がありません。図書館はありますが、本を手にとって買うことができる場所はありません。小さな書店ですが、本のある暮らしを楽しめるお手伝いができたらいいなと思っています。
「新刊を買う」ということ
「本はコスパが良い」と言われます。著者が何十年もかけて身につけてきた知識や経験を、たった数千円で得ることができるためです。大学へ行ったりセミナーを受けたりしなくても、いつでもどこでもその知見に触れることができるわけです。
1冊の本ができるまでには、著者以外にもたくさんの人がかかわっています。編集者、校正者、デザイナー、カメラマン、イラストレーター、装丁家。製紙や印刷、製本は、長い間積み上げられた職人の技術です。
それぞれがプロとして熱を込めていくことで、1冊の本が仕上がります。
「新刊を買う」機会をつくることは、微力ながら、出版社さんや職人さんたちを応援することにつながるのではないかと考えています。
良い本をつくって出版するという文化が、ずっと残っていってほしいのです。
本を読む、という余白
たくさんの情報に囲まれる現代において、スマホやパソコンから目を離し、静かに好きな本を読めることは、なんだか贅沢に感じるようになりました。自分の時間ができたら本を読む、という「余白のある暮らし」ができたら素敵だなと思っています。
「余白のある暮らし」ってどんなことだろう、と思い浮かべたとき、鼻歌をうたいながら台所に立つ、亡き祖母の姿が浮かびました。
祖母の人生には悲しいこともつらいこともあったはず。それでも歌って過ごせる今日があること。それが日常であること。ごきげんに鼻歌気分で過ごせるように、強く優しく生きること。そんなことが余白を生み出すのかもしれません。
「はなうた書房」という名前には、このような想いを結んでいます。
毎月23日のみ、今帰仁村の古民家にてオープンします。月に一度だけの機会で、ご不便をおかけしますが、良きタイミングにて本と出会っていただけたらうれしいです。