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塾で本領発揮、時々撃沈(2)

ギフティッド児、反復練習に発狂する

長男が塾の宿題で出される反復練習に強烈なアレルギー反応を見せるようになってしまったのだ。2回までなら我慢できるが、3回や、まして4回同じことを書くなど耐えられない、どうしてもやりたくないと泣いて苦しんでいるのである。短い文章を4回書くような課題だった。

漢字だと1文字10回書くのを何文字もやらなくてはいけないが、こうなるともう息も絶え絶えに、天を仰いで頭を抱えたかと思ったら机に突っ伏して悶えている。

同じ空間にいるとこちらも消耗してしまう。見ない見ないと思っても視界に入ってくるし、声も聞こえて来る。また始まったかという感じだった。

文章を4回は確かに多いかもしれないと思ったが、やってやれない回数でもない。そこでなんでそんなに嫌なのかと訊いてみたら、2回で十分でそれ以上はやる意味がわからない、というようなことを言っていた。

ギフティッド児は反復練習を嫌う傾向があると知ってからは、ギフティッド児の激しさも相まって、反復練習の苦痛を大幅に増幅して感じていたのかもしれないと思った。

物を無くす天才・・・

長男がいつから整理整頓ができず、いつから物を無くしたり、忘れ物をするようになったかは明確には覚えていない。しかし、物を無くそうとして無くしている訳ではないのに必ず無くしてしまう子だと気づいたのは、長男が塾に行くようになってからだった。

長男は、やったはずの宿題をどのノートにやったかが分からなくなったり、プリントを無くしたりということが非常に多かった。そして探し物をする時間が馬鹿にならず、親も巻き込まれて半狂乱で探すことが日常になってしまった。

挙句に、長男の宿題が、本人は意図してかどうか知らないが、先生からするとやり方が甘いと言われることが多かったようで、やった宿題が見つからない=宿題をやらなかったことの言い訳、と思われて叱られることが出てきてしまっていた。

長男はこれが理不尽だと言って、もう信じてもらえないなら辞めたいとか、そもそも塾がしんどいから辞めたいと言うようになってしまった。(一応、宿題は見つからなかったものが後日ちゃんと出てきたり、お友達の物と混ざっていたことが分かったりして、やっていないのに嘘をついたことはなかったことが判明している。)

(3)につづく