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父性と母性の違いを恨めしく思った(1)

以下を投稿していた頃、中学受験塾に通う長男のサポートが大変すぎて疲弊していた。

その後の様子については、いつか書きたい気もしているが、細かいことは中学受験が終わってからにしようと思っている。長男が塾の先生を慕っていることもあり、私の思いはしばし封印した方が良さそうに思うからだ。

まず少し遡って、週末の家庭学習については、宿題が多くて終わらないために結果的に宿題が終わるまでが勉強時間となってしまっていた。見通し無くやり続けるのが辛かったこともあり、塾に相談して予め何時間相当の宿題が出されているのか把握したい旨申し出て、その時間内に終わらせるよう時間を意識した学習にシフトしたのだった。

しかし、時間で区切るようになって間もなく、塾の先生から「現在1日勉強していると言える日はありません。時間制にして以降、やらない傾向が加速していて、いくらでも手を抜いて良いやり方になっています。(中略)断固たる態度で自宅でもやらせて下さい」と言われたのだった。

要するに、時間制にしたら量が減ったと叱られることが寧ろ増えたのだ。

それでどうなったか

ここから先は一時修羅場と化し、犬も食わない夫婦喧嘩も勃発してしまうため大部分をカットすることにする。結論としては、夫が先生からの連絡を機に長男の家庭学習の面倒をみることになる。それまでは私が主にみていた。

夫は長男が長時間勉強していることも知っていたし、他の子がいったいどうやって先生の言う量をこなしているのかと私と同じく首をかしげている状態だった。しかし、先生がここまで言うからには、一度自分で検証し、自分でやってみてもやっぱり宿題が多すぎると思うのであれば改めて塾に相談もするかもしれないけれど、少しでも改善の余地があるならそれをまずはやる。とにかくやってみないと分からない、検証したいということで、それは正しいことだと私も思って役目を交代するに至っている。

こうも変わるか

塾との窓口も夫になった。これが結果的に家庭のストレスを減らすことになる。私は時々塾の考えなどにひっかかる所もあって、それをなんとか長男も先生を慕っているしと前向きに捉えようとしていたところがあった。でも相手に伝わるところもあったと思う。

夫はその点、一切の感情を挟まない対応ができたため、何もこじれることがなかったと言っていい。正直、夫の手腕には舌を巻いた。私と反応の仕方が全然違っていて、これもすごく良い例があるためいつか書ければと思うが、一つだけ例を挙げると、課題提出後に「もっとやりたかったな」と先生から言われたら、私は褒められたとは感じないが、夫はこれを悪いことのようには解釈しなかったのだ。

文脈としては、午前中にテストを受けて、午後に見直しをして、塾から遅く帰宅してヘトヘトなのに追加で課題を出されて頑張った後だ。そこで「まだやりたかった」ってどういうこと?と私は思ってしまうが、夫は「別にけなされてないよね?」と言った。もっとやれたかもしれないけど、やった部分については否定されてないよね、認められたと考えて差し支えないんじゃないの?という解釈をしていた。あぁそれで良いんだと目から鱗だった。

因みにこの話をスクールカウンセラーにしたら、私と同じ解釈だった。でも夫の反応・対応の仕方は塾とは合っているし、夫に任せる方が良いという意見でも一致した。実際、私も夫に代わってもらってからかなりストレスから解放されることになった。

(2)につづく