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きみはどうしよもないだろうね

どうにもならないだろうね

黒いたまご/神聖かまってちゃん  より


神聖かまってちゃんが世に知れ渡り始めたのは高校1年の頃だった。
生きた屍のように雪降る通学路を歩きながら毎日のように聴いていた。
当時、上記の歌詞に対して、何の疑いもなくこれは私の事だとするりと飲み込めてしまった。
まるで誰かから宣告されたような絶望感、誰からも匙を投げられたような孤独感は、産まれる前からきみはどうにもならなかったんだと言われているようだ(実際そう言った意図の歌詞だと私は解釈している)。

最近はまた頻繁に死を思う。
そしてその度に、一体人生のどこがいけなかったのかを思い返す。
行き着くところ、わたしはきっとどうしようも無かった。
死にたくなる度になんとか希望を探して、未遂をしたこともあったりしたが何だかんだ生きた。
変わりたい、とは切望していたことだしその為の努力もしてきた方だと思う。
辛かった。長かった。がむしゃらにもなった。
変わることは叶って、もう幸せを掴めたんだと思った。だけど違った。
私はどうにもならない。はい終わり。

あれこれ人間は考えてみるけれど、シンプルなことで弱い者が死に強いものが生きる。
私が死んだのならばそれまでだっただけのことなのですから。

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