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7歳 この頃のわたし

幼少期の私は何の憂いも無く過ごしていた。
今の無口で人見知りな私と比べては、あの頃は誰にでも話かける人なつっこい子供だったのにねーと度々母は言う(余計なお世話だと思う)。
活発でひょうきんな子供だったことは、自分でも覚えている。
この頃から母に褒められたことをきっかけに、絵を描き始めるようになる。

祖父が亡くなり、母方の実家に居る祖母と曾祖母のみの2人暮らしになるため、1家でそこに移り住むことになった。
この頃からどうやら両親の仲に不穏さが漂い始める。
父は母に、「1人になりたい」と言い放ち、家から車で約1時間くらいの地で単身赴任を始めた。

父は週に1度家に帰ってきた。
母や祖母と何をして過ごしていたかと言うと全く記憶は無いのだが、週に1度父と散歩に行ったり、ババ抜きをしたりしていたことは覚えている。
当時飼っていた犬を連れ家の近くの林を散歩するぐらいなものだが、父に教わった山菜や木の実の名前を忘れたことは無く、後に私は自然を愛するようになり娘が出来た今私も娘にそれを教えている。

これも施術しに行った心理カウンセラーの言っていたことだが、親に構ってもらえた子供は幼少期の記憶があるそうだ。
同級生等と話していて昔はあれが流行ったとか、こんなことあったよねとか言うけれど、そうだっけ?みたいな曖昧な返事しか出来ない。
記憶が無くて困ることと言えば昔話が大して出来ないことくらいだが、あぁ本当に私は母や姉達、祖母から何も施されず育ったのだな、と思う。


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